タイムカードがない会社は違法?残業代などを管理できるおすすめ勤怠管理システムを紹介

タイムカードがない会社

勤怠管理としてタイムカードが必要と聞きますが、我が社ではタイムカードを使用していません。
タイムカードはアナログすぎて使いにくいので、何か良い方法はないでしょうか?

タイムカードにより、始業時刻・終業時刻等を紙で書き込んでいる会社も多く、職場や執務エリアの入口に設置されている場合がほとんどでしょう。

しかし、従業員が少ないからとタイムカードを設置していないと、正確な従業員の労働時間の管理が出来ない事態も想定されます。

タイムカードを設置していないために、社内でトラブルが起こることもあり得るので、何らかの勤怠管理システムの導入は検討するべきです。

この記事では、タイムカードの必要性と、会社が従業員の労働時間を管理する方法、おすすめの勤怠管理システム、勤怠管理システムを導入するメリットや注意点等について解説します。

タイムカードがない会社をザックリ言うと
  • おすすめの勤怠管理システムはジョブカン勤怠管理
  • タイムカードの無い会社も意外と多い。
  • タイムカードが無くても勤怠管理システムを導入していれば問題ない
  • 紙のタイムカードではなく勤怠管理システムを導入することで業務の効率化が出来る
  • 勤怠管理システムを導入することで、勤務状況をすぐに把握できる。
  • 勤怠管理システムを導入することで会社側も従業員側もメリットが大きい!
  • 勤怠管理システムには3つの種類がある。

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目次

タイムカードがない会社は違法なのか?

タイムカードがない会社は違法なのか?

現在のところ、我が社ではタイムカードを利用していません。
タイムカードのない我が社は違法状態なのか、とても気になります。

こちらでは、その違法性や政府の定めたガイドラインについて解説します。

結論では違法と言えない

政府はあくまで、タイムカード等による客観的な記録をもと、労働時間を適正に管理するよう求めています。

つまり、仮にタイムカードを使用していなくても違法ではありません

ということは、各従業員の自己申告制にしても構わないということです。

ただし、政府は使用者に従業員が不利とならないよう配慮すべきガイドラインを作成しています。

以下ではそのガイドラインについて詳しく解説します。

使用者が講ずべき措置に関するガイドライン

2017年1月に政府は、使用者が講ずるべき措置の内容を次のように定めました。

出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/070614-2.html

使用者が講ずべき措置に関するガイドライン
  • 労働時間の実態を正確に記録、適正な自己申告をすることへ十分に説明する
  • 管理者に対し自己申告制の適正な運用を含め、講ずべき措置の十分な説明をする
  • 自己申告した労働時間・実際の労働時間が合致の有無を、必要に応じ実態調査し、所用の労働時間を補正
  • 自己申告した労働時間を超え、事業場内にいる時間を労働者へ報告させる場合、当該報告が適正に行われているか確認
  • 自己申告できる時間外労働の時間数に上限を設け、それを超えた申告は認めない等、適正な申告を阻害する措置は講じない

自己申告制を導入しても、会社側には従業員が不利とならない措置を要求しています。

管理しやすく、かつ正確な労働時間の算定のため、勤怠管理システムを導入するのが最も有効な方法と言えるでしょう。

MEMO

タイムカードや勤怠管理システムを導入していなくても違法とはならないが、勤務状況の把握などをしっかりとすると言う面では、タイムカードや勤怠管理システムを導入するのが良い方法と言える。

タイムカードの必要性とは?

タイムカードの必要性とは?

私は従業員数名の小さな会社を経営しています。いずれは従業員を増やしていきたいです。
しかし、現時点でタイムカードを設置しなくても、あまり問題ないように思えます。

こちらでは、タイムカードとは何か、タイムカードの必要性について解説します。

タイムカードとは

タイムカードとは、日にち・時間を計測するタイムレコーダーへ、タイムカードを差し入れ、打刻する仕組みの勤怠管理方法です。

紙製のタイムレコーダーを使用している会社は多いことでしょう。

しかし、会社の中にはタイムカードを使用しないところも存在します。

以下ではそんなタイムカードがない会社についてみていきましょう。

いろいろな方法で労働時間は割り出せる

タイムカードを使用していなくても、以下のデータ等から従業員の実際の労働時間は割り出せます。

労働時間を割り出すことができるデータ
  • 自社の入退社の際のセキュリティ設定・解除の時刻
  • 自社のパソコン等の起動・シャットダウンの時刻
  • 定期券の履歴
  • メールの送受信履歴

また、従業員全員から、出勤の有無を記録する出勤管理簿(出勤簿)に記入してもらう方法もあります。

いずれにせよ従業員の不利にはならない方法で労働時間は割り出せるため、絶対にタイムカードが必要となるわけではないでしょう。

タイムカードはやはり必要

上記からこれらの方法で従業員の実際の労働時間は割り出せることはわかりました。

しかし、会社側は各従業員の始業・終業時刻をしっかりと確認・記録しなければいけません。

つまり、会社は労働時間管理票等で従業員の労働時間を適正に把握、管理する必要が出てきます。

このような管理は非常に面倒で、時間と労力を割きます。

そのため、客観的な記録の残るタイムカード等を最初から活用した方が効率的です。

MEMO

タイムカードがなくても勤怠管理は出来るが、正確な労働時間を把握するためにはタイムカードが必要であり、勤怠管理の面ではタイムカードを導入する方が効率的と言える。

タイムカードがない会社で起こるトラブルとは?

タイムカードがない会社で起こるトラブルとは?

会社側が各従業員の始業・終業時刻を適正に確認・記録する義務ですか。
従業員の数が多くなれば、作業は大変になりそうです。

こちらでは、タイムカードがないと起こり得るトラブルについて解説します。

タイムカードのない会社が行った悪質な労働時間管理

こちらでは、実際に会社側が行っていた悪質な従業員の労働時間管理法を取り上げます。

実例:A

出勤簿は使用しているが、出勤の有無のみを記録、労働時間は一切記載せず

残業手当

タイムカードを使用していないA社でも、従業員の時間外労働が発生した場合、残業申請書に記入させ、申請時間について残業手当を支払っていました。

しかし、実際の残業時間とかなりかけ離れた過少の残業時間を申請させ、適正な金額を支払っていませんでした。

労働時間は騙しきれない

しかし、前述したように入退社の際のセキュリティ設定・解除の時間、事業のパソコン等の起動・シャットダウンの時刻等で、従業員の実際の労働時間は判明します。

A社の労働時間管理方法は、その後に大きな問題となりました。

タイムカードがあっても悪質な労働時間管理の実例

実はタイムカードがあっても、会社側がその出退勤システムを悪用し、残業時間を過少に申告させていた等の実例もあります。

実例:B

一応、タイムカード等の客観的方式で、始業、終業時刻を記録させているB社でしたが、1か月の残業時間数・残業代の金額に上限を設けていました。

それを超える残業時間については残業代を支払っていませんでした。

また、残業申請書を併用しつつ、従業員に過少の残業時間を申告を強要、これについてのみ残業代を支払っていました。

実例:C

全従業員に終業時間でタイムカードを打刻、または事務員等が従業員全員分のタイムカードを打刻しつつ、その後も半強制的に仕事を行わせていました。

労働時間を適正に管理しないと大きなトラブルに

タイムカードを使用していない、かつ、以下のような場合は逆に会社側へ深刻な事態へ発展する場合もあります。

会社側が深刻な事態へと発展する事態の一例
  • 労働時間の客観的記録を残さない
  • タイムカードがあっても残業時間を過少申告させる
  • 労働時間を適正に管理しない

タイムカードを使わなかったことで会社に労働時間の記録が無ければ、会社側には明確な労働の証拠がないということになります。

そのため、従業員と残業等の件で争い事になった場合、裁判では従業員の言い分どおりに認められる事態もありえます。

過去の裁判例(日本コンベンションサービス事件)では、労働時間の適正な把握・管理を怠った会社側の主張が退けられ、従業員の主張した残業時間の半分が実際の労働時間と認定されました。

その結果、会社側へ、その分の残業代を支払うよう命じた判決となっています。

タイムカードが無い、タイムカード等を悪用する行為は、会社側の言い分を裏付ける客観的証拠として認められません

この様に、会社側は従業員の信頼、顧客の信頼すらも失う、大きなリスクを抱えることになるのです。

注意

タイムカードを活用していても、タイムカードの記録を悪用して実際の残業時間などを改ざんするなどの悪用事例も多くある。

そのため裁判になった場合には、労働者の言い分が通ってしまい会社の信用が失墜する事もある。

タイムカードの問題点

タイムカードがない会社_タイムカードの問題点

タイムカードにはどんな問題点があるの?

タイムカードは扱いが簡単で、誰でも簡単に集計作業は出来ます。

しかし、そのため会社側が悪用し残業時間を過少申告させる等、不正行為が後を絶ちません。

また、主に次のデメリットも存在します。

業務工程が多い

タイムカードは紙の用紙です。

集計の際はタイムカードの用紙を回収しなければいけません。

また、このタイムカードに打刻された情報を給与計算へ反映するには、更に手作業でエクセルへ入力する必要があります

従業員が数人程度なら苦にならない作業でしょう。

しかし、会社が成長し従業員も増加すれば、業務へかなり手間が掛かることでしょう。

打刻漏れ・不正打刻が発生

会社側の悪質な不正では無く、従業員側の不正を防止できない可能性もあります。

人間ですので、何らかの理由で打刻を忘れてしまうことはあります。

この場合は後から手書きで記入、または忘れた理由を申告する作業が行われるはずです。

しかし、この特徴を悪用して、遅刻した際に他の人から打刻をしてもらう、わざと忘れたふりをして不正申告するといったこともできてしまいます

従業員が少人数の場合は見つけやすくても、従業員が多ければ発覚しないリスクは出てきます。

集計時のミス

タイムカードの回収・集計は人の手で行われますので、やはりミスは避けられません。

また、手入力による集計を行う以上、データの改ざんも簡単にできてしまいます。

このようなタイムカードの特徴を悪用した実例は前述の通りです。

これでは、単なる不注意でミスした場合も、客観的な証拠としての信頼性が低くなってしまいます

努力がふいにされた従業員の心は離れ、会社を辞める者も多くなることでしょう。

法改正後の柔軟な対応が難しい

労働に関する法律は、今後改正される可能性があります。

現状ですら、残業時間の削減・有給休暇の消化の義務付けに合わせた対応が難しいタイムカードも多いことでしょう。

この様にタイムカードでは、法改正に合わせた新たな基準・変更された基準への対応が難しく、別のシステムを使用しなければ管理が難しいです。

注意

紙ベースのタイムカードでは、会社側・従業員側の不正が行われる可能性がある。

また、集計時に事務的なミスが起こるなどのデメリットがあるほか、法改正などに柔軟に対応することが難しい。

タイムカードがない会社が労働時間を管理する方法

タイムカードがない会社が労働時間を管理する方法

タイムカードがあっても無くても、悪用すれば会社の信用は失墜しますね。
タイムカードのない我が社で、今後、適正に労働時間を管理する方法があれば教えてください。

こちらでは、適正に労働時間を管理する方法について解説します。

勤怠管理は紙で打刻するだけではない

現在でも紙のタイムカードで打刻する会社は多いはずです。

しかし、タイムカードのない会社は、何も紙のタイムカードで労働時間の適正な把握・管理する必要などありません。

最近では紙のタイムカードより、非常に正確で不正を防止する出退勤管理方法として「勤怠管理システム」が提供されています。

勤怠管理システムとは

勤怠管理システムとは、

  • 従業員の始業時間、終業時間の記録
  • 法定労働時間を超えていないか労働時間の管理
  • 給与計算のために残業時間
  • 遅刻・早退・欠勤情報

主に上記4つの情報を集計するのに便利なシステムです。

勤怠管理システムを導入すれば、管理の手間や手作業のミスそして不正を防止し、適正な労働時間の管理、全体的な業務効率の向上が期待できます。

打刻方法は多彩

勤怠管理システムでの打刻方法は、従来からの書類の手書き、タイムカードを使用する限られた方法ではありません。

具体的には、

  • パソコンによる打刻
  • スマートフォン打刻
  • 指静脈認証機器打刻
  • チャットツール連携での打刻

上記のような多彩な打刻方法を選べます。

また、打刻場所がGPSでわかるシステムもあり、管理者側・従業員側が共に不正のできない工夫を施されています。

MEMO

タイムカードが会社では、勤怠管理システムを導入することで、タイムカードよりも正確に便利に従業員の業務状況を管理することが可能となる。

タイムカードがない会社が勤怠管理システムを導入するメリット

タイムカードがない会社が勤怠管理システムを導入するメリット

勤怠管理システムを導入した方が、適正な出退勤管理が出来そうです。
おすすめ勤怠管理システムの中で、自社に合いそうな製品が1つ2つありましたので、勤怠管理システムを導入するメリットも教えて欲しいです。

それではタイムカードがない会社が勤怠管理システムを導入すべき理由を簡単にご紹介します。

タイムカードがない会社が勤怠管理システムを導入すべき理由

手間を減らし生産性UP

勤怠管理システムでは、スマートフォンやタブレット、ICカード・ボタン操作等で出退勤時間の打刻ができます。

そのため手書き・手入力の必要がなく、その工程を大幅にスリム化できます。

毎日、自社で発生する勤怠実績の記録がとても手軽に行えます。

先ほど問題となった残業時間は、システムが自動で集計してくれまので、わざわざ人間で集計する必要もなくなります。

工程が減ればそれに必要となる人員を抑制でき、作業へ掛かる時間・コストが削減できます。

正確な勤怠管理の実現

本システムを導入すれば、有給休暇・残業時間等はシステムが自動で集計してくれます。

そのため、手作業による集計ミスが防止でき、正確な勤怠管理が実現します。

また、各従業員の勤怠実績をファイルへ出力する機能があるので、給与計算ソフトと組み合わせれば給与計算も正確に行えます。

おすすめの給与計算ソフトについてはコチラの記事でも紹介しています。ぜひお読みください。

関連記事⇒https://k-tsushin.jp/topics/fi-salary-calculation/

不正な打刻を防止

勤怠管理システムならば、出退勤時刻をシステムの時間に基づく正確な時刻で記録されます。

そのため、打刻機の操作による不正、人為的な記録ミスの心配もありません

さらに、勤怠管理システムではWeb上で打刻を行います。

これなら不正なIPアドレスからの打刻、他人に打刻してもらうといった不正の心配もありません。

なお、営業で外回りをしている従業員の打刻は、GPSで位置情報が確認できます。

この機能があるので会社から遠く離れていても、いい加減な打刻をすればすぐに不正が発覚します。

法改正後の柔軟な対応ができる

勤怠管理システムはクラウド等で提供され、法改正がある場合はそれに従い、新基準へのカスタマイズが簡単にできます

新基準のプログラムをダウンロードすればタイムカードのような手間もありません。

MEMO

勤怠管理システムを導入することで、Web上での打刻やGPS機能の活用による遠隔からの打刻なの、場所を問わずに業務状況の確認が出来る。

また、法改正などが有っても、提供システムをアップグレードする事で対応できると言うメリットがある。

勤怠管理システムを導入する際の注意点

勤怠管理システムを導入する際の注意点

勤怠管理システムいろいろ便利で、役に立ちそうです。
勤怠管理システムを導入する際、何か気を付けるべき点はありますか?

こちらでは、勤怠管理システムを導入する際の主な3つの注意点を紹介します。

タイプごとに長所・短所あり

勤怠管理システムでは、各製品によって様々な導入形式が用意されています。

基本的に用意されている導入形式は以下の3つです。

勤怠管理システムの種類
  •  クラウド型
  • オンプレミス型
  • パッケージ型

クラウド型

クラウド型は、データやソフトウェアをネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供する勤怠管理システムです。

勤怠管理システムでは主流となっているタイプです。

初期費用は全く不要か非常に安く、導入スピードの早さ、アクセスの手軽さがメリットです。

しかし、月額手数料は解約するまで払い続ける必要があり、セキュリティは提供会社頼みとなる点に要注意です。

オンプレミス型

オンプレミス型は、サーバー・ソフトウェアなどの情報システムを、自社が管理している施設の構内に、機器を設置して運用する勤怠管理システムです。

オンプレミス型は、自社に合わせたカスタマイズ、そして自社で十分なセキュリティ対策を取れる点がメリットです。

しかし、初期費用がかなり高額となり、導入までにやや時間がかかる点は要注意です。

パッケージ型

パッケージ型は、オンプレミス環境を利用した勤怠管理システムです。

社内システムにパッケージ型の勤怠管理システムを導入するので、外部ネットワークから情報が漏れる不安は軽減されます。

ただし、こちらは社内のシステムがダウンすれば利用できなくなります。

また、システムを更新する必要があるので、月額費用が掛かるケースもあります。

MEMO

クラウド型は、費用も安く導入までの期間も短いがセキュリティなどは提供会社頼りになる。

オンプレミス型は、費用も掛かり導入までの期間も掛かるが、セキュリティ面は自社で管理できる。

パッケージ型も、自社で管理できるがシステム更新を自社で管理しなければいけないなどのデメリットがある。

慣れるまで時間がかかる?

勤怠管理システムは、オンラインで主に使用します。

操作自体は簡単な紙のタイムカード、表計算ソフトとは大きく異なる点に注意しましょう。

若い従業員なら勤怠管理システムへすぐ慣れるかもしれませんが、ベテラン従業員ほど最初は使い慣れない可能性もあります。

各従業員で使いこなせる期間に差の出てくる場合が想定されます

そこで、システム導入の際に研修をするとか、勉強会を開いて、知識・操作の共有を行うことも大切です。

MEMO

勤怠管理システムは、パソコンなどを操作する仕組みのため、使い慣れるまでに時間を擁することもある。

導入して自社に合わない場合もある

紙のタイムカードは操作はとてもシンプルで、機能が自社に合う・合わないということもあまり無いはずです。

一方、勤怠管理システムは製品によって多様な機能を使用でき、それを評価して導入する会社は多いことでしょう。

しかし、自社のニーズに合う勤怠管理システムと思って導入したら、全然合わなかったというケースもゼロとは言えません

これでは勤怠管理システムにかけた費用がもったいないです。

そのため、無料のプランでいったん導入してみて、基本的な機能を操作しつつ自社で導入してもOKかNGかよく検討してみましょう

また、無料のプランのない製品でも、無料トライアル期間(例:10日や1ヶ月程度)を設けている製品も提供されています。

その期間内に特定部署で利用してもらい、操作に問題は無いか、導入すれば自社の役に立つかをヒアリングして、本格的に導入するか否かを決めるのも有効な方法です。

MEMO

本格導入する前に、無料トライアル期間などを利用して、実際に活用することで使用感などを確認するのが良いと言える。

タイムカードがない会社におすすめの勤怠管理システム

タイムカードがない会社におすすめの勤怠管理システム

タイムカードの無い我が社は、やはり勤怠管理システムの導入を進めるべきですね。
おすすめの勤怠管理システムがあれば是非教えてください。

こちらでは、おすすめの勤怠管理システムを5つ紹介しましょう。

多機能で特定の業種へも対応「ジョブカン勤怠管理」

タイムカードがない会社 ジョブカン勤怠管理

出典:https://jobcan.ne.jp/

「株式会社DONUTS」が提供する、無料・有料の勤怠管理システムです。

勤怠管理以外の機能が非常に充実しており、数多くの外国語で表示することができ、医療現場のような特定の業種が管理しやすい機能も揃っています

ジョブカン勤怠管理の基本機能

基本機能は次の通りです。

主な機能
  • 出勤管理:リアルタイムで従業員の勤務状況を確認
  • 工数管理:各従業員のプロジェクトやタスクを登録・管理
  • シフト管理:直感的な画面操作でシフトを申請・作成
  • 集計:従業員の勤務状況を自動集計
  • 休暇・申請管理:休暇申請・承認フローがシンプル、有給休暇の取得アラートも自動送信可
  • 超過労働対策:36協定超過があると自動アラート表示
  • 外国語表示:英語、韓国語、スペイン語、タイ語、中国語等に切り替え可
  • モバイル操作:モバイルから打刻・閲覧・操作等できる
  • 医療機関向け機能:医療現場の様々な勤務スタイルに合わせた運用

料金(税込)

初期費用・サポート費用0円です。

無料プラン・有料プランがあります。

出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理(単独利用不可)の4機能を自由にカスタマイズできます

プラン機能月額料金
無料機能:1〜4つ
※機能制限あり
0円
プラン1機能:1つ
※工数管理以外
300円/人
プラン2機能:2つ300円/人
プラン3機能:3つ400円/人
プラン4機能:4つ500円/人

料金・規模感

月額最低利用料金は2,000円~です。

また、大規模(500名目安くらい)な会社の場合は別途、見積りが必要です。

従業員数は数人なので素早く導入したい「勤務ろぐFree」

タイムカードがない会社 勤務ろぐFree

出典:https://galleryapp.org/workinglog/

「株式会社GalleryApp」が提供する完全無料の勤怠管理ツールです。

Android対応のアプリを入れるだけで気軽に使用できます。

勤務ろぐFreeの基本機能

勤怠ろぐFreeはAndroidスマートフォン専用です。

従業員が数名程度ならスマートフォンを貸与しても良いでしょう。

勤務時間パターンの設定、出勤・退勤を簡単操作で管理できて、月別で一覧表示も可能です。

また、欠勤・有給・代休の消化数を管理し、残業・深夜勤務の状況も把握できます。

基本機能は十分用意され、小規模な会社に最適です。

料金・規模感

全機能完全無料

従業員数は少ないが不正を徹底防止「スマレジ・タイムカード」

タイムカードがない会社 スマレジ・タイムカード

出典:https://timecard.smaregi.jp/

「株式会社スマレジ」が提供する、無料・有料の勤怠管理システムです。

打刻方法はユニークな写真撮影認証・笑顔認証機能があり、本人になりすまして出勤等を行う不正が防止できます

ユーザー数が月30名以内で、無料プランを使用できます。

スマレジ・タイムカードの基本機能

基本的な機能は次の通りです。

主な機能
  • 打刻機能:画面タッチやパスコード入力、写真撮影、笑顔認証を選択し打刻可
  • iosアプリ:WEBブラウザ、iPhone・iPad・iPod touch等のアプリで打刻可
  • 不正防止機能:顔写真での本人確認や、GPSによる位置情報を取得
  • 臨時出勤:事業所をまたぐ出勤、緊急時の出勤も対応
  • 掲示板機能:出勤画面に告知したいメッセージを表示
  • 修正機能:打刻間違い・打刻忘れ等の修正を勤怠実績の修正画面から行う
  • CSVダウンロード:各事業所・従業員単位で、勤務実績データをダウンロード可

料金・規模感

無料プランはもちろん、様々な機能が用意されている有料プランも提供されています。

プラン機能・条件料金
スタンダード・機能:勤怠管理機能のみ
・従業員数上限:30名
・サポート:メール、ヘルプサイト、チャット
0円
※31名以上:100/人
プレミアム・機能:勤怠管理、給与計算、年末調整、シフト作成
・従業員数上限:10名
・サポート:メール、ヘルプサイト、チャット
2,000円
※11名以上:300/人
プレミアムプラス・機能:プレミアム機能+人時売上高・マイナンバー機能
・従業員数上限:10名
・サポート:メール、ヘルプサイト、チャット
4,000円
※11名以上:400/人
エンタープライズ・機能:全機能
・従業員数上限:10名
・サポート:メール、ヘルプサイト、チャット、コールセンター
6,000円
※11名以上:600/人

従業員数は多いがコストを抑えたい「IEYASU」

タイムカードがない会社 IEYASU

出典:https://www.ieyasu.co/

「IEYASU株式会社」が提供する、無料でも使える勤怠管理システムです。

利用する従業員が何人であっても、コストをなるべく抑えたい会社に最適です。

また、クラウドでシステムが提供されるため、導入までに時間はさほど掛かりません

タイムカードが無く、慌てて従業員の勤怠管理システムを検討している経営者も安心です。

IEYASUの基本機能

基本的な機能は次の通りです。

主な機能
  • タイムカード・打刻:リアルタイムに従業員の勤怠確認、毎日の打刻・勤務データは別々に管理できる
  • 承認・申請:残業や休日出勤の申請・承認機能で、日・月単位の申請・承認ができる
  • CSVデータ出力:日次勤怠データ・月次集計データを従業員別にCSV形式で出力
  • 各種設定:勤務時間・所定時間・みなし時間などの設定が可能
  • ICカード打刻:利用中のICカードでスムーズに打刻
  • 日報機能:勤務時間の管理から実際の業務内容に落とし込める
  • レポート機能:勤怠状況をグラフ・表で可視化
  • 残業(36協定)アラート:残業時間を超えたら警告してくる機能

料金・規模感

無料プランはもちろん、様々な機能が用意されている有料プランも提供されています。

プラン機能・条件料金
無料・機能:基本機能のみ
・従業員数上限:無制限
・データの保存期間:1年
・バナー広告:表示
0円
ベーシックS・機能:基本機能+有料機能
・従業員数上限:39名
・データの保存期間:無制限
・バナー広告:非表示
・月払:3,800円
・年払:38,000円
ベーシックM・機能:基本機能+有料機能
・従業員数上限:149名
・データの保存期間:無制限
・バナー広告:非表示
・月払:9,800円
・年払:98,000円
エンタープライズS・機能:基本機能+有料機能
・従業員数上限:499名
・データの保存期間:無制限
・バナー広告:非表示
・月払:29,800円
・年払:298,000円
エンタープライズM・機能:基本機能+有料機能
・従業員数上限:999名
・データの保存期間:無制限
・バナー広告:非表示
・月払:29,800円
・年払:298,000円

正確な顔認証で勤怠管理を徹底したい「Taskal Time-Card」

タイムカードがない会社 Taskal Time-Card

出典:https://www.ttc.cloud/

「株式会社アイシーソフト」が提供する、有料の勤怠管理システムです。

超高速で正確な顔認証勤怠管理が実現できます

従業員が一斉出勤、一斉退勤する際、スムーズな勤怠管理を行えます。

Taskal Time-Cardの基本機能

基本機能は次の通りです。

主な機能
  • 顔認証打刻:iPhone、iPad、ブラウザ打刻、Windows打刻が可能
  • リアルタイムモニタ:状況をリアルタイムで視覚的に表示
  • マイページ:従業員各自が勤務状況、年休取得情報、申請などを確認
  • 年休管理:入社日または指定月の一斉付与に自動付与が可能
  • シフト管理:シフトパターンを作成
  • アラート機能:打刻漏れ、残業上限を超えるとアラート通知
  • 申請・承認:休暇、残業、日当直の申請・承認等を管理
  • CSVデータ出力:日次・月次データのCSV出力

料金・規模感

初期費用は無料です。

無料プラン・有料プランに分かれています。

無料プランの上限
  • 顔登録:5人まで
  • 認証回数:100回まで
有料プランの月額費用
  • 顔認証打刻:100円×利用人数
  • 勤怠管理セット:250円×利用人数

勤怠管理システムの導入でよくある質問

タイムカードがない会社_勤怠管理システムの導入でよくある質問

それでは最後に勤怠管理システムの導入にあたってよくある質問をご紹介したいと思います。

ここまでで勤怠管理システムについて詳しくご紹介してきましたが、最後の疑問の解消へと役立ててください。

勤怠管理システムを選ぶときのポイント

勤怠管理システムを選ぶときのポイントは主に以下の5つです。

勤怠管理システムを選ぶポイント
  1. コストパフォーマンスで選ぶ
  2. 打刻方法の豊富さで選ぶ
  3. サポートの厚さで選ぶ
  4. 無料トライアル期間のあるものを選ぶ
  5. 導入目的を明確にする

この中で特に忘れがちであり、特に重視すべきなのは無料トライアル期間があるかどうかです。

基本的には勤怠管理システムの導入にはお金と時間がかかります。

そんな中、いきなり導入を決めてしまうのはリスキーですよね。

そのためまずは無料トライアル期間を活用して使用感を確かめましょう。

具体的には従業員側だけでなく管理者側の使用感も確かめておくことでより効果的な運用が目指せます。

ぜひ参考にしてください。

導入にはどれくらいの時間がかかるのか

導入には基本的に1カ月ほどかかるとみてよいでしょう。

勤怠管理システムの導入には、クラウド型であってもサポート担当との面談や説明会が必要になったりします。

そのため勤怠管理システムの導入にはそれなりに時間がかかると考えていた方が良いでしょう。

また、買い切り型で自分で最後まで導入しなければならない場合はもっと時間がかかるとみてよいでしょう。

急ぎで勤怠管理システムを導入したいとお考えの方は注意が必要ですね。

タイムカードがない会社のまとめ

タイムカードがない会社のまとめ

労働基準法では、使用者に従業員の労働時間の管理を義務づけています

とはいえ、タイムカードがないからといきなり違法として罰するようなことはありません。

そうであっても、労働時間の管理を適正に行うならばタイムカード等で記録する作業はやはり重要です。

現在では、便利な勤怠管理システムが提供されているので、パソコンやスマートフォン、ICカード等を通して、出退勤の管理・記録ができます。

勤怠管理システムの導入を進め、煩雑な処理や管理に関するプロセスをスリム化し、正確な従業員の労働時間の管理・記録に努めましょう。