【2024年最新】人事システムのおすすめ15選を比較!機能や導入目的、メリットやデメリットもご紹介

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「人事システムを比較して自社全体の業務効率化を図りたい」
「人事システムの比較ポイントや導入メリットが知りたい」

上記のように考えている方は、この記事がおすすめです。

人事システムは人事や労務、採用管理など業務ジャンルにより適切なシステムが異なるため、各サービスの特徴を比較して自社にマッチしたツールを導入する必要があります。

この記事では、「人事システムのおすすめ15選から比較ポイント」まで詳しく解説していきます。

この記事の要点
  • 人事システムとは人事や労務に加え採用管理などの業務を一元管理し、分析やクオリティアップを図る業務効率化ツールのこと
  • システムの種類によって対応業務範囲が異なる
  • 戦略的な組織編成がしやすくなる
  • ペーパーレス化が期待できる
  • 自社の導入目的の明確化が重要

人事システムとは

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人事システムとは、人事や労務に加え採用管理などの業務を一元管理し、分析やクオリティアップを図る業務効率化ツールです。

紙ベースの管理体制からペーパーレス化が期待できるため、管理コストの削減にも繋がるでしょう。

この項目では、人事システムの概要についてご紹介します。

人事システムの必要性

これまで人事業務全般は紙やExcelベースで行っていましたが、各書類の申請や発行はもちろん回収やデータベースへの入力など、担当者の負担が大きい傾向にありました。

ですが、人事システムを導入すれば各業務工数を圧倒的に削減できるだけでなく、ヒューマンエラーも防げるため、人事業務にかけるコストが最小限に抑えられます。

過去には大企業向けの人事システムが多くありましたが、現在は機能を絞った中小企業向けタイプもリリースされているため、企業規模に関係なく導入できるでしょう。

人事システムの導入目的

人事システムの主な導入目的は以下の通りです。

主な導入目的
  • 従業員や組織データの一元管理
  • 労務手続きの効率化
  • 評価業務の効率化と精度向上

人事システムを導入すれば、従業員や組織データを一元化でき、異動シミュレーションや年齢や役職ごとの経歴、スキルが簡単に参照でき組織編成が行いやすくなります。

人材確保において労務管理や採用管理は必須ですが、入社手続きや各種保険手続きをはじめ、人材応募サイトとの連携や適切な人材の確保など課題は多くあります。

しかし、人事システムであれば各種手続きは効率化でき、採用精度が上がることで自社に最適な人材を確保しやすくなるでしょう。

人事システムのおすすめ15選を一覧表で比較

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人事システムは特徴や種類など様々あるため、まずは以下の一覧表で比較しながら、自社に合うサービスをピックアップしましょう。

サービス名人事システムの種類価格特徴
タレントパレット人事評価初期費用:問い合わせが必要
月額料金:180,000円~
  • マネジメント機能に強みを持つ
  • 簡単操作で人事異動シミュレーションできる
スマカン人事評価初期費用:500,000円
月額料金:50,000円~
  • 人事業務の自動化により業務効率化を図れる
  • 会社規模に関係なく導入できる
HRBrain人事評価初期費用:200,000円
月額料金:70,000円~
  • ワンクリックで確認できる分析機能
  • タレントマネジメント機能も搭載
ヒトマワリ人事評価初期費用:無料
月額料金:5,000円~
  • 戦略的な人事が行えるよう設計
  • 応募から入社までを一元管理
freee人事労務人事労務初期費用:無料
月額料金:1,980円~
  • 自動で計算や書類作成を行う
  • 30日間の無料お試し期間がある
ジンジャー人事労務人事労務初期費用:無料
月額料金:500円~
  • 導入企業に合わせたカスタマイズが可能
  • 導入後は専属のサポートが付く
SmartHR人事労務初期費用:問い合わせが必要
月額料金:50,000円~
  • 事業形態や規模に関わらず導入できる
  • 自社のバックオフィスを一気に効率化できる
オフィスステーション労務人事労務初期費用:110,000円
月額料金:440円~
  • カスタマイズ性が高い
  • 操作性がシンプルなため、誰でも使いやすい
マネーフォワード クラウド勤怠勤怠管理初期費用:問い合わせが必要
月額料金:2,980円
  • 勤怠チェックやシフト管理なども搭載
  • テレワークにも対応できる
キングオブタイム勤怠管理初期費用:無料
月額料金:300円~
  • 13,000社以上の導入実績
  • 外部サービスとの連携性が高い
HRMOS勤怠勤怠管理初期費用:無料
月額料金:100円~
  • 誰でも扱いやすいインターフェース
  • SlackやLINEなどでも打刻可能
Touch On Time勤怠管理初期費用:無料
月額料金:330円~
  • インターネット環境がなくても打刻できる
  • 30日間の無料お試し期間がある
ジョブスイートキャリア採用管理初期費用:問い合わせが必要
月額料金:50,000円~
  • 継続率95%以上を誇る
  • 中途採用に関するノウハウが集結
クラウドハウス採用採用管理問い合わせが必要
  • 自社専用の採用サイトが作れる
  • 検索エンジンとの連携が可能
キャリタスContact採用管理初期費用:無料
月額料金:39,800円
  • LINEを使った採用管理が可能
  • 若い世代との親和性が高い

おすすめの人事評価できる人事システム4選

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この項目では、一覧表で比較した人事システムの中から人事評価に適したサービスを解説していきます。

おすすめの人事評価できる人事システム4選

タレントパレット

出典:https://www.talent-palette.com/

タレントパレットは、「株式会社プラスアルファ・コンサルティング」が提供する人事システムで、初期費用は問い合わせが必要ですが月額料金は180,000円~です。

名前の通りマネジメント機能に強みを持つサービスで、従業員データは顔写真付きで分かりやすく管理できます。

簡単操作で人事異動シミュレーションができ、年代や役職ごとのスキルや特徴分けにより人件費の見直しや組織図編成にも役立ちます。

従業員のヘルスチェックや感謝の意を示すサンクスポイント制度など、従業員のモチベーションアップやコミュニケーションの促進を図れます。

離職率の減少効果も期待できるため、まずは見積もりから問い合わせてみてはいかがでしょうか。

スマカン

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出典:https://smartcompany.jp/

スマカンは、「スマカン株式会社が提供する人事システム」で初期費用は500,000円、月額料金は50,000円~です。

人事業務の自動化により業務効率化を図れるだけでなく、中小企業から大企業まで会社規模に関係なく導入でき、テレワークなど様々な形態で働く従業員にも対応しています。

アンケート結果のグラフ化やクロスデータ分析など、自社の現状を視覚的に分かりやすくまとめられるため、戦略的な人材配置や戦略が立てやすいです。

従業員データは顔写真付きで分かりやすいため、扱いやすい人事システムを探している方にもおすすめです。

HRBrain

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出典:https://www.hrbrain.jp/

HRBrainは、「株式会社HRBrain」が提供する人事システムで初期費用は200,000円、月額料金は70,000円~です。

人材データの可視化やワンクリックで確認できる分析機能をはじめ、アンケート機能により必要データの収集も簡単に行えます。

人事評価に加えタレントマネジメント機能も搭載しており、自社の人材の経歴やスキルなどを細かく把握できより効率的な人材配置が可能です。

従業員データは顔写真付きで分かりやすく一元管理でき、評価プロセスの透明化によりモチベーションアップ効果も期待できるため、検討してみると良いでしょう。

ヒトマワリ

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出典:https://www.hitomawari.jp/

ヒトマワリは、「株式会社Touch&Links」が提供する人事システムで初期費用は無料、月額料金は5,000円~です。

戦略的な人事が行えるよう設計されており、人事評価に必要なデータは管理画面のダッシュボード内に一元管理されます。

従業員データは常に最新の状態を保ち、組織全体の構造的分析も容易に行えます。

また、人事採用においても応募から入社までを一元管理できるため、新規人材確保をスムーズに行いたい企業にもおすすめです。

おすすめの人事労務管理できる人事システム4選

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この項目では、一覧表で比較した人事システムの中から人事労務に適したサービスを解説していきます。

おすすめの人事労務管理できる人事システム4選

freee人事労務

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出典:https://www.freee.co.jp/hr/

freee人事労務は、「freee株式会社」が提供する人事システムで初期費用は無料、月額料金は1,980円~です。

給与計算や年末調整をはじめ、有給休暇管理に勤怠管理など様々な業務をペーパーレス化し業務効率化が期待できます。

従業員情報を入れるだけで計算や書類作成を自動で行ってくれるため、労務管理の知識が少ない方でも使えるデザイン設計。

労務管理におけるヒューマンエラーも防げるため、これまで手作業で行っていた無駄な時間コストを大幅に削減できます。

30日間の無料お試し期間もあるため、扱いやすい人事システムを探している方はまず試験的に導入してみても良いでしょう。

ジンジャー人事労務

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出典:https://hcm-jinjer.com/jinji/

ジンジャー人事労務は、「jinjer株式会社」が提供する人事システムで初期費用は無料、月額料金は1ユーザーあたり500円~です。

導入企業に合わせたカスタマイズが可能なだけでなく連携性も高いため、バックオフィス業務全般の効率化、ペーパーレス化が期待できます。

また、従業員データの集計はリアルタイムで行われ、グラフ化により可視化されます。

自社独自の項目も追加できるため、やはりカスタマイズ性が魅力でしょう。

導入後は専属のサポートが付くため、サービスと伴走しながら労務管理を効率化やトラブル解決したい方にもおすすめです。

SmartHR

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出典:https://smarthr.jp/

SmartHRは、「株式会社SmartHR」が提供する人事システムで、初期費用については問い合わせが必要ですが、月額料金は50,000円~です。

事業形態や規模に関わらず導入できるため、これまで40,000社以上の導入実績を掘っています。

従業員データは当人から直接入力してもらい、入社手続きから雇用契約まで全てペーパーレス化が期待でき、労務担当者の手間も省けます。

年末調整から給与や賞与の明細発行など、一通りカバーしている点も魅力で、自社のバックオフィスを一気に効率化できるでしょう。

オフィスステーション労務

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出典:https://www.officestation.jp/roumu/

オフィスステーション労務は、「株式会社エフアンドエム」が提供する人事システムで初期費用は110,000円、月額料金は1ユーザーあたり440円~です。

保険や退職などの各種労務手続きから給与明細、年末調整など幅広くカバーしてくれるシステムでありながら、カスタマイズ性が高い点が魅力です。

自社に必要な機能だけを導入できるため、無駄なコストを払わずに最適な形で人事システムを導入できます。

操作性もシンプルなため、誰でも使いやすい点も魅力。

低コストで導入できるだけでなく30日間の無料お試し期間もあるため、まずは試験導入してみてはいかがでしょうか。

おすすめの勤怠管理できる人事システム4選

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この項目では、一覧表で比較した人事システムの中から勤怠管理に適したサービスを解説していきます。

マネーフォワード クラウド勤怠

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出典:https://biz.moneyforward.com/attendance/

マネーフォワード クラウド勤怠は、「株式会社マネーフォワード」が提供する人事システムで、初期費用は問い合わせが必要ですが、月額料金は2,980円です。

各種打刻システムはもちろん勤怠チェックやシフト管理、有給休暇管理なども対応。

従業員自身のパソコンやスマホから打刻や各種申請ができるため、会社勤務とテレワークが混在する企業でも柔軟に対応できます。

同社から給与計算や人事管理システムもリリースされているので、連携によりデータを共有すれば、自社全体の業務効率化が期待できます。

1か月間の無料お試し期間が設けられているため、気軽に導入してみてはいかがでしょうか。

キングオブタイム

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出典:https://www.kingoftime.jp/

キングオブタイムは、「株式会社ヒューマンテクノロジーズ」が提供する人事システムで初期費用は無料、月額料金は1ユーザーあたり300円~です。

これまで13,000社以上の導入実績がありパソコンやIDはもちろん、ICカードや生体認証など様々な打刻システムに対応しています。

給与計算システムをはじめ外部サービスとの連携性も高いため、自社の既存システムを活かしたい場合にも最適です。

月額料金が安く打刻した人数で計算されるため非常にリーズナブルなので、低コストな人事システムを探している方にもおすすめです。

HRMOS勤怠

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出典:https://hrmos.co/kintai/

HRMOS勤怠は、「株式会社ビズリーチ」が提供する人事システムで初期費用は無料、月額料金は1ユーザーあたり100円~です。

誰でも扱いやすいインターフェースから、これまで50,000社以上の導入実績があります。

ICカードやスマホ、QRコードはもちろんSlackやLINEなどのメッセージアプリを使った打刻システムまで対応しているため、あらゆる業態でも導入できる汎用性があります。

また、各種届出や有給休暇申請などオプションも充実しているため、自社に合わせてカスタマイズが可能です。

利用人数が30人以下の場合は無料プランが活用できるため、できるだけコストをかけずに人事システムを導入したい方には最適でしょう。

Touch On Time

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出典:https://www.kintaisystem.com/

Touch On Timeは、「株式会社デジジャパン」が提供する人事システムで初期費用は無料、月額料金は1ユーザーあたり330円~です。

ICカードや指紋認証をはじめ、指ハイブリッドやWebブラウザ上での打刻システムが搭載されています。

また、タッチオンタイムレコーダーという、インターネット環境がなくても打刻できる端末を貸し出している点が特徴です。

別途費用はかかりますが、パソコンを使わずアナログな仕組みで打刻システムを取り入れたい方には最適です。

30日間の無料お試し期間もあるため、パソコン不要の打刻システムを求めている場合は検討してみると良いでしょう。

おすすめの採用管理できる人事システム3選

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この項目では、一覧表で比較した人事システムの中から採用管理に適したサービスを解説していきます。

おすすめの採用管理できる人事システム3選

ジョブスイートキャリア

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出典:https://jobsuite.jp/

ジョブスイートキャリアは、「株式会社ステラス」が提供する人事システムで、初期費用は問い合わせが必要ですが、月額料金は50,000円~です。

継続率95%以上を誇る人事システムで、中途採用に関するノウハウが詰まっています。

人材紹介会社や登録した応募者それぞれにマイページが発行され、個別でメッセージ送信やファイルの共有ができ、より自社にマッチした人材が見つかりやすい設計です。

初期設定が簡単で運用も安定感があると定評があるため、中途採用に強い人事システムを探している方には特におすすめです。

クラウドハウス採用

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出典:https://jp.cloud-house.com/

クラウドハウス採用は、「株式会社Techouse」が提供する人事システムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。

他者が求人サイトとの連携により採用業務を効率化しているのに対し、クラウドハウス採用は自社採用に注力しています。

自社採用ページ作成機能が搭載されており、あらゆるデザインパターンを活用しながら、専用の人材採用サイトが生成できます。

また、検索エンジンとの連携が可能で、作成したオリジナルの採用ページが上位表示されるように、自動で最適化してくれる点も魅力です。

独自性だけでなく確かな集客力も兼ね備えているため、他とは違うアプローチを試したい方にもおすすめです。

キャリタスContact

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出典:https://www.disc.co.jp/sp/careertasu-contact/index.html

キャリタスContactは、「株式会社ディスコ」が提供する人事システムで初期費用は無料、月額料金は39,800円です。

LINEを使った採用管理業務に特徴があり、QRコードを使って簡単に友だち登録してもらえるため、各種イベントへの参加斡旋や人材応募を効率良く行えます。

LINE登録者への一斉送信も可能なため、自社に合う人材の事前育成や優秀な人材を残すフィルタリングも可能でしょう。

特にLINEに馴染みの深い若い世代との親和性が高いため、学生をはじめ若い世代をターゲットにしたい場合にもおすすめです。

人事システムの比較ポイント

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この項目では、人事システムの比較ポイントをご紹介します。

自社が求める機能が搭載されているか

人事システムを比較する際、自社が求める課題を解決できる機能が搭載されているかを必ずチェックしましょう。

人事システムはサービスにより特徴や強みが異なります。

そのため、バックオフィス業務の効率化や人材分析、従業員のモチベーションアップや離職率の低下など解決したい課題により選ぶべき人事システムは変化します。

自社にマッチした人事システムを選ぶためにも、まずは搭載機能で比較しましょう。

導入コスト

人事システムを比較する際、導入コストを確認しましょう。

人事システムはオンプレミス型とクラウド型がありますが、クラウド型の方が月額料金制で導入コストが抑えられます。

また、月額料金が低額なタイプもあれば利用人数により増減するタイプもあるため、自社の雇用形態や規模感を考慮してコストを抑えられる人事システムを選定しましょう。

セキュリティレベルの高さ

人事システムは従業員データをはじめ、社外秘の情報を管理するためセキュリティレベルの高さが重要です。

便利さを追求したものの情報漏えいや紛失が起きてしまうと、会社の印象が一気に落ちてしまい経営に大きなダメージを与えてしまいます。

また、セキュリティ面ではWeb上で情報の管理と共有を行うクラウド型よりも、自社サーバーでシステム構築するオンプレミス型の方に軍配が上がります。

他の比較ポイントを考慮しながら、自社が求めるセキュリティポリシーを提供している自社システムを選定しましょう。

サポートの充実度

人事システムでは予期せぬトラブルを迅速に解決するため、以下のポイントを確認しながらサポートの充実度を検証しましょう。

主なチェックポイント
  • 対応期間や時間
  • 専属サポートの有無
  • サポーターとの相性
  • コンサルティングの有無

上記以外にも、電話やメールなどサポート形態も確認しておくと良いです。

場合によっては、別途サポート料が発生する可能性もあるため、予算を考慮しながら充実したサポート体制が整った人事システムを見つけましょう。

システムの使いやすさ

人事システムを比較する際、システムの使いやすさに注目しましょう。

人事システムは労務や採用担当者だけが使用する訳ではなく、導入目的によっては従業員も使います。

機能は充実していても操作が難しい場合、業務効率化どころか逆に慣れないシステムに手間取って時間がかかる場合があります。

そのため、できるだけ直感的かつ誰でも分かりやすいような人事システムを導入すると良いでしょう。

導入形態

人事システムを比較する際、導入形態にも注目しましょう。

入形態には自社サーバーにシステムを構築するオンプレミス型、Web上でデータ管理するクラウド型があります。

オンプレミス型は自社にマッチした独自システムを構築しやすく、買い切りなため月額料金は不要ですが、初期費用が高額な傾向があります。

一方で、クラウド型は今の主流な導入形態で、初期費用が安くパソコンだけでなくスマホでも参照できる手軽さがありますが、月額料金が発生します。

自社の雇用形態や求める機能で比較しながら、最適な導入形態を選びましょう。

カスタマイズ性や連携性

人事システムを比較する際は、カスタマイズ性や連携性に注目しましょう。

人事システムは導入したら終わりではなく、長期運用してこそ意味があります。

ただ、自社の成長や新規人材の確保に合わせて必要機能をカスタマイズできなければ、業務効率化効果は薄れていくので注意が必要です。

また、他サービスとの連携性が高ければ、人事以外にも給与計算ツールや自社の既存システムと連携させ、企業全体のトータルカバーが可能となるでしょう。

人事システムの種類

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この項目では、人事システムの主な種類をご紹介します。

勤怠管理

人事システムでは、勤怠管理に特化したタイプがあります。

勤怠管理では出退勤や有給取得日数、残業時間数福利厚生などを一元管理できます。

サービスごとに対応する打刻システムも違いICカードや指紋認証をはじめ、生体認証やテレワーク向けなスマホ打刻などもあるため、自社の雇用形態と合わせて導入しましょう。

労務管理

人事システムでは社会保険や雇用保険の申請をはじめ、扶養家族の追加や傷病手当などの効率化ができる、労務管理に特化したタイプがあります。

これらの手続きは記載事項が難しく労務担当者のマンパワーに頼る傾向がありますが、システム導入により迅速かつ精度の高い労務管理が可能となります。

給与計算ソフトと合わせて使うことも多いため、連携性も重要となるでしょう。

給与計算

人事システムでは、給与計算機能が搭載されているタイプもあります。

給与計算機能では給与情報はもちろん、勤怠情報や扶養家族情報などを確認でき、給与計算をアシストしてくれます。

また、過去の給与明細や賞与なども遡って確認でき、市役所や労働基準監督署に提出すべき書類も簡単に印刷できます。

給与明細をいつでも参照したいという従業員ニーズも多いため、モチベーションアップ効果も期待できるでしょう。

人事評価

人事システムでは、人事評価に特化したタイプがあります。

人事評価ではその名の通り、従業員の評価をはじめ適切な人材配置が行いやすくなり、企業全体の最適化ができます。

また、評価基準の透明化により従業員のモチベーションが上がり、生産性を上げられるポテンシャルもあります。

公正な評価で透明性の高い職場環境を実現できるでしょう。

採用管理

人事システムでは、採用管理に特化したシステムがあります。

採用管理では、求人サイトへの応募から自社への入社までを一元管理でき、複数サイトで募集していても管理画面で横断的に状況を確認できます。

入社前の説明会への斡旋や自社に必要な人材のフィルタリングもできるため、人材採用のミスマッチを減らせるでしょう。

タレントマネジメント

人事システムでは、タレントマネジメントに強いタイプがあります。

タレントマネジメントでは、従業員の固有スキルや企業が培った経験を、採用や人材育成、配置において活用していきます。

長期的な視点で組織全体の成長が期待できるだけでなく、従業員のモチベーションややりがいなど、仕事への向き合い方を教育できる点もポイントです。

人事システムの導入メリット

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この項目では、人事システムの導入メリットをご紹介します。

人事情報を一元化できる

人事システムを導入すると基本的なプロフィールに加え異動や評価歴、個々の役職やスキルなどが一元管理できます。

企業にとって人材は資産そのものなため、今の人材状況を正確に把握し適切な組織編成が組める点は人事システムの大きなメリットです。

グラフ化や分析機能と合わせてデータの可視化もできるため、経営戦略にも役立つでしょう。

業務負担を軽減できる

従来の人事管理では担当者が各種書類を発行し、回収と集計を行い、紙やExcelを使って手作業で行っていました。

ですが、人事システムを導入すれば申請手続きの申請から回収までシステム上で行えるだけでなく、ペーパーレス化も期待できます。

書類の作成方法や入力ミスなどはシステム上でケアしてくれるため、ヒューマンエラーの防止やトラブル解決の時間的コストも削減できるでしょう。

適切な人材配置ができる

人事システムでは従業員の保有資格や周囲からの評価、不足している部署への適正や本人の異動意思などを一元管理し把握できます。

そのため、企業として適材適所な人材配置ができるだけでなく、本人の意思を尊重した異動により、従業員のモチベーションアップにも繋がります。

お互いにとって健全な企業作りができる点も、人事システムのメリットでしょう。

ヒューマンエラーを防げる

人事システムでは、各種書類の申請や発行において、必要事項が記入されいない場合の警告や提出期限が迫ってきた際のアラート機能などが搭載されています。

また、簡単な書類であれば自動作成してくれる人事システムも多いため、手作業をできるだけ減らすことで、ヒューマンエラーの防止に繋がるでしょう。

採用計画が立てやすい

人事システムでは人材が不足している部署、どういった人材が必要であるかが分析から把握できるため、新規人材確保のミスマッチが減ります。

人材募集から入社に至るまでフォローできる人事システムも多いため、入社前の教育や人材のフィルタリングなどが行いやすくなるでしょう。

テレワークなど多様な雇用形態に対応しやすい

クラウド型の人事システムでは、多彩な雇用形態に対応したサービスが多いため、会社に通勤する従業員だけでなくテレワークにも柔軟に対応できます。

共有ワークスペースを活用したり、従業員のスマホから打刻できる仕組みなど施策は様々ありテレワークを促進してくれます。

近年ではバックオフィス業務をテレワーク化する傾向が強まっているため、今後の自社の成長と伴走できる点も、人事システムのメリットでしょう。

人事システムの導入デメリット

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人事システムは多機能なタイプが多く、初期設定が複雑になるケースがあります。

既に運用している自社システムとの連携や各種データの移動、人事システム運用までの初期設定や従業員への浸透など、懸念すべきポイントはあります。

そのため、自社に必要な機能に焦点を絞って導入し、初期設定までサポートしてくれる人事システムを選ぶとこれらの問題を回避できるでしょう。

人事管理システムを比較・導入して業務を効率化しよう

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人事システムは労務や勤怠、採用管理など導入するシステムにより得られる効果は異なります。

自社が求める課題解決を元に、複数社を比較しながら選定すると、より効果的な人事システムが選定できます。

そのためにも、まずは自社が人事システムを導入して何を解決したいのかが重要となるため、比較前に明確にしておくと良いです。

人事システムの中には無料お試し期間が設けられているタイプもあるため、小規模の試験運用から始めてみるのも良いでしょう。