【2024年最新】360度評価システム15選を比較!選び方やメリット、デメリットもご紹介

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「360度評価システムのおすすめを比較したい」
360度評価システムの比較ポイントが知りたい」

上記のように考えている方は、この記事がおすすめです。

360度評価は、上長や管理者だけによる評価体制よりも多面的かつ客観的な評価が期待できるため、多くの企業がシステム導入を採用を検討しています。

この記事では、「360度評価システムのおすすめ15選から比較ポイント」まで詳しく解説していきます。

この記事についてざっくり言うと
  • 360度評価はより多面的で客観的な評価ができる
  • 公正な評価で従業員のモチベーションが上がる
  • 360度評価の圧倒的な業務効率化が期待できる
  • システムにより適した評価者・対象者が異なる

360度評価システムとは

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360度評価システムとは、特定の人物ではなく上司や部下、同僚は他部署など様々な人物が対象者を評価していくシステムです。

従来の方法よりも多面的かつ客観的な評価ができるため、近年新しい評価システムとして導入する企業が増えています。

この項目では、そんな360度評価システムの概要をご紹介します。

360度評価の課題

360度評価では、1人の対象者に対して複数人で評価するため、評価シートが煩雑になるだけでなく発行や回収、集計に至るまで多くの業務工数があります。

また、業務工数が増えることで書類の紛失や管理の難しさなども発生します。

しかし、360度評価システムを導入すれば、基本的にはシステム上で評価シートの発行から集計まで行え、データの紛失リスクも採用減に抑えられます。

そのため、360度評価を行う場合はシステム導入が必須でしょう。

360度評価システムのタイプ

360度評価システムでは、主に以下のタイプがあります。

360度評価システムの主なタイプ
  • ツール提供型
  • コンサルティング支援型
  • タレントマネジメント型

ツール提供型は360度評価に必要な機能が備わったシステムを自分で導入し、運用からカスタマイズまで自社で行うタイプです。

比較的低予算で導入できるタイプが多く、IT知識があればおすすめです。

コンサルティング支援型はシステムにもよりますが、360度評価機能に加え使い方や運用方針に加え、評価シートを元にした戦略立案までカバーしてくれます。

タレントマネジメント型は、360度評価だけでなく人材データの一元管理ができ、自社の人事全般を一括で管理し効率化できる場合が多いです。

自社に必要なタイプを見極めて、適切な360度評価システムを導入しましょう。

360度評価システムの主な機能

360度評価システムの主な機能は以下の通りです。

360度評価システムの主な機能
  • 評価項目の設定・編集・追加
  • 評価結果の自動集計
  • 評価時の匿名性の担保
  • 人材データベースとの連携

360度評価システムでは、自社の評価制度に合わせて項目をカスタマイズできるタイプが多いです。

評価結果はシステム上でグラフなどを用いて自動的に集計されるため、管理者や担当者の負担を大幅に軽減してくれます。

また、誰がどういった評価をしたのかが分からない匿名性を担保したシステムなため、360度評価を実施したことによる余計なトラブルも回避できます。

さらに、人材データベースと連携することでより多面的な評価ができ、従業員1人1人にあった業務や組織編成にも役立つでしょう。

360度評価システムのおすすめ15選比較一覧表

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360度評価システムとひと口に言っても、評価者や対象者の範囲をはじめ、それぞれ特徴が異なります。

そのため、まずは以下の一覧表で比較して自社に合った360度評価システムをいくつかピックアップしましょう。

サービス名価格特徴
360(さんろくまる)初期費用:110,000円
月額料金:44,000円~
  • 評価結果資料はワンタッチで自動生成
  • 柔軟なカスタマイズ性
Qualtrics問い合わせが必要
  • テンプレートが充実
  • 能力開発評価レポートも確認できる
MOA問い合わせが必要
  • 世間の一般社員との比較が可能
  • 人材開発トレーナーのフィードバックも得られる
CBASE 360初期費用:180,000円
月額料金:2,400円~
  • 綿密に計算された評価シートが標準実装
  • 専門スタッフによるコンサルティングも可能
リアルワン問い合わせが必要
  • 組織の中心人物を評価できる
  • 回答内容の途中保存が可能
HRBrain初期費用:200,000円
月額料金:70,000円~
  • テンプレートが豊富
  • 経営戦略立案にも役立つ
カオナビ問い合わせが必要
  • 2,500社社以上の導入実績
  • 柔軟なカスタマイズが可能
タレントパレット初期費用:問い合わせが必要
月額料金:180,000円~
  • 適性検査機能を搭載
  • 高いカスタマイズ性
スマカン初期費用:500,000円
月額料金:50,000円~
  • 顔写真付きで分かりやすく管理
  • テンプレートが豊富
あしたのクラウド問い合わせが必要
  • AI搭載の客観的な評価
  • 評価シートを元にした給与シミュレーションが可能
GROW360初期費用:無料
月額料金:300,000円~
  • 国際特許取得の技術を搭載
  • 客観的な評価が可能
CYDAS PEOPLE問い合わせが必要
  • データ取得が簡単
  • 自社のトータルパフォーマンスアップが期待できる
SmartHR初期費用:問い合わせが必要
月額料金:50,000円~
  • 40,000社以上の導入実績
  • カスタマイズ性が高い
評価ポイント初期費用:50,000円
月額料金:700円~
  • 様々な業種や業態で導入実績がある
  • シンプルなデザイン設計
HRMOSタレントマネジメント問い合わせが必要
  • キーワード検索でソートが簡単に行える
  • 評価業務の大幅な効率化が期待できる

上記の中でも、特に「360(さんろくまる)」はおすすめです。

360度評価に不要な機能は搭載せず、誰でも使えるシンプルなデザイン設計です。

料金はフィードバックを実施した月のみ発生するため、無駄なランニングコストを掛けずに済む点も魅力です。

大手企業でも導入実績があるため、外さない360度評価システムを導入したい方にもおすすめです。

360度評価システムのおすすめ15選を解説

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この項目では、一覧表でご紹介した360度評価システムを1つずつ詳しく解説していきます。

360(さんろくまる)

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出典:https://360do.jp/

360(さんろくまる)は、株式会社Fusicが提供するシステムで初期費用は110,000円、月額料金は44,000円~となっています。

360度評価に不要な機能を搭載せず、評価実施後の結果資料はワンタッチで自動生成できるため、シンプルで分かりやすいインターフェイスが魅力です。

評価項目を自社の制度に合わせてカスタマイズが可能でスマホやタブレットからでも簡単に操作できるため、使いやすさも人気のポイントです。

一方で、オプションで組織人事や戦略コンサルティングにも対応しているため、自社の成長や課題に合わせて運用できるシステムとして役に立ってくれるでしょう。

Qualtrics

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出典:https://www.qualtrics.com/jp/employee-experience/360-degree-feedback/

Qualtricsは、クアルトリクス合同会z社が提供するシステムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。

アンケートのテンプレートや専門家が用意したプログラムもあるため、精度の高い360度評価が手軽に実施できます。

アンケートでは項目を自由にカスタマイズでき、評価対象者に合わせて質問を変更できるだけでなく、質問の分岐点も簡単に設定可能です。

そのため、よりピンポイントに対象者の評価が可能です。

さらに能力開発評価レポートも確認できるため、社員1人1人の成長プランが立てやすい点も魅力でしょう。

MOA

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出典:https://www.recruit-ms.co.jp/service/service_detail/org_key/A005/?theme=assessment

MOAは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供するシステムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。

経営職と管理職、中堅社員層が評価者として日々の必須業務を元に対象者を評価できます。

各評価者には標準得点が記されたシートが発行されるため、自社だけでなく対象者と同じ階層である世間の一般社員との比較が可能となっています。

そのため、より多角的で客観的な評価ができますね。

オプション機能により、人材開発トレーナーからのフィードバックも得られるため、興味があれば問い合わせてみると良いでしょう。

CBASE 360

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出典:https://www.hrm-service.net/

CBASE 360は、株式会社シーベースが提供するシステムで初期費用は180,000円、月額料金は2,400円~となっています。

これまでの評価ノウハウから導き出され、綿密に計算された評価シートが標準実装されていますが、自社に合わせてセミオーダーが可能です。

また、単に評価するだけでは終わらずに行動改善シートやガイド動画による解説など、社員の育成や成長までカバーしている点が特徴です。

専門スタッフによるコンサルティングもお願いできるため、評価結果を元に組織編成や行動改善を本格的に行いたい方にもおすすめです。

リアルワン

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出典:https://k-tsushin.jp/topics/wp-admin/post.php?post=8268&action=edit

リアルワンは、リアルワン株式会社が提供するシステムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。

上級職に就いている社員が一般社員を評価するのではなく、管理職や組織の中心人物を評価する点に着目しています。

そのため、評価シートではリーダーシップやマネジメントに関する質問となっており、管理職などが会社の人材を効果的に育成できているのかが分かります。

また、成果や実績に繋がるよう日々の業務を適切にこなしているかを判断する、コンピテンシーサーベイも実装しているため、2つの視点から客観的な評価が行えます。

スマホやタブレットからも回答でき、内容の途中保存も可能なため、スキマ時間で360度評価を実施したい場合にもおすすめです。

HRBrain

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出典:https://www.hrbrain.jp/360-feedback

HRBrainは、株式会社HRBrainが提供するシステムで初期費用は200,000円、月額料金は70,000円~となっています。

人材データの管理や分析、運用をベースにしたシステムですが、360度評価機能も搭載しています。

設問のテンプレートが用意されているため、360度評価を始めた行う場合でも手軽に実施できます。

一方で、スキルや能力が詰まった人材データと照らし合わせることで、より高度な人材配置や経営戦略の立案にも役立つでしょう。

評価シートの設定や配布、集計までクラウドデータとして簡単に管理できるため、比較的ライトに360度評価を行いたい方にもおすすめです。

カオナビ

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出典:https://www.kaonavi.jp/

カオナビは、株式会社カオナビが提供するシステムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。

人事情報の管理からテレワークへの対応など、昨今の人材問題に対してトータルケアできるシステムで、2,500社社以上の導入実績を誇ります。

評価フォームは企業ごとの要望に合わせて柔軟にカスタマイズ可能。

これまで使用していた紙やExcelの情報も簡単にクラウドで読み込めるため、自社独自の評価基準があっても、問題なく運用できます。

評価結果は自動的に集計できるため業務効率化はもちろん、目標管理と組み合わせてより戦略的な人材育成や組織編成ができるでしょう。

タレントパレット

出典:https://www.talent-palette.com/

タレントパレットは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するシステムで、初期費用は問い合わせが必要ですが月額料金は180,000円~となっています。

人材データの管理と分析機能をベースにしつつ、コンピテンシー評価に加え360度評価機能が搭載されています。

また、適性検査機能が搭載されているため、管理職やその部下など個人に合わせて360度評価の実施が可能です。

評価項目も自由にカスタマイズできるため、自社独自の評価基準があっても問題なく対応してくれるでしょう。

スマカン

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出典:https://smartcompany.jp/

スマカンは、スマカン株式会社が提供するシステムで初期費用は500,000円、月額料金は50,000円~となっています。

社員のスキルや経歴などの人材データを、顔写真付きで分かりやすく管理できるシステムで使いやすさが魅力です。

評価シートにおいては豊富なテンプレートが用意されており、もちろん360度評価にも対応しています。

そのため、自社の体制に合ったテンプレートで質の高い評価を、簡単操作で行えます。

人材の育成や離職防止、目標設定や採用計画にも活用できるため、自社全体の成長を目指し伴走してくれるでしょう。

あしたのクラウド

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出典:https://www.ashita-team.com/

あしたのクラウドは、株式会社あしたのチームが提供するシステムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。

蓄積された膨大なデータを元にしたAIによる目標添削、評価者モニタリングなどが行えます。

評価シートを元にした給与シミュレーションができるため、人件費を含めより適切な人材配置や戦略的な雇用が可能となります。

また、評価システムの構築や運用支援などサポートも手厚いため、本格的な評価システムの導入に不安感がある方にもおすすめです。

GROW360

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出典:https://www.grow-360.com/ja

GROW360は、Institution for a Global Society株式会社が提供するシステムで初期費用は無料、月額料金は300,000円~となっています。

360度評価をベースに最適な人事管理ができるシステムですが、特筆すべきは国際特許を取得している対象者の潜在的気質の測定方法と、25項目の行動特性診断です。

そのため、より精度が高く細かい部分まで社員1人1人を評価でき、今後の成長も含めた戦略的な人事が行えます。

また、評価者の評価特性はAIが分析してくれるため、人間だけで行うよりも、客観的なデータが取得できるでしょう。

CYDAS PEOPLE

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出典:https://www.cydas.com/lp_talent/?creative=545685142312&keyword=cydas%20people&matchtype=p&network=g&device=c&gclid=CjwKCAiA85efBhBbEiwAD7oLQGXDdwB9cBXiO43dqaYWkAwqde42L1y7UR7XkusMR3FiwvrHsfGRgRoCZ4gQAvD_BwE

CYDAS PEOPLEは、株式会社サイダスが提供するシステムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。

従業員のマイページや勤怠情報などから必要なデータを取得するため、担当者がデータ入力をしなくても、必要な人事データが収集できます。

マイページでは自分の評価フィードバックが確認でき、管理者は社員データを一覧で分かりやすく確認できるため、両面からみて扱いやすいツールとなっています。

社員IDを活用して勤怠や入室管理、社員食堂や福利厚生まで一元管理できるため、自社のトータルパフォーマンスアップを行いたい方にもおすすめです。

SmartHR

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出典:https://smarthr.jp/function/evaluation/

SmartHRは、株式会社SmartHRが提供するシステムで、初期費用については問い合わせが必要ですが、月額料金は50,000円~となっています。

すでに40,000社以上の導入実績があり、業界トップクラスのシェア率を誇ります。

システム内に集められた情報を元に360度評価が可能で、データの回収から集計まで全てカバーしてくれます。

評価シートは質問の回答だけでなく部署や役職、入社年月日やスキルなどと合わせて出力できるため、より客観的な評価が可能です。

評価制度に合わせたカスタマイズ性に加え、シンプルな操作性も兼ね備えているため、これから360度評価を導入したい場合にもおすすめです。

評価ポイント

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出典:https://www.seagreen.co.jp/lp/hyoka-point/

評価ポイントは、株式会社シーグリーンが提供するシステムで初期費用は50,000円、月額料金は1ユーザー700円~となっています。

業種や業態、会社規模を問わず多くの企業が導入している評価システムです。

具体的な評価制度が無くても従業員を評価できるポイント制度を導入しており、リアルタイムに確認しフィードバックできます。

従業員のモチベーションアップにも繋がるだけでなく、集計や管理も全て一元化できるため、評価担当者の負担も軽減できます。

ITシステムに詳しくない場合でも使えるシンプルな設計なため、これから360度評価を導入してみたい場合にもおすすめです。

HRMOSタレントマネジメント

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出典:https://hrmos.co/hr/

HRMOSタレントマネジメントは、株式会社ビズリーチが提供するシステムで、具体的な料金については問い合わせが必要です。

従業員や会社のデータを過去から現在まで参照でき、従業員の推移や退職と離職率、平均近年数なども一発で把握できます。

キーワード検索で評価や育成すべき人物をピックアップでき、必要な従業員データは従業員自身が入力してくれます。

評価シートの配布と集計もシステム上で行えるため、担当者の業務負担を大幅に軽減できます。

また、評価シートの項目は自社の制度に合わせてカスタマイズ可能なため、柔軟性と扱いやすさを兼ね備えたシステムと言えるでしょう。

360度評価システムの比較ポイント・選び方

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この項目では、360度評価システムの比較ポイントをご紹介します。

自社の目的に沿っているか

360度評価をすでに実施している場合は、360度評価機能が搭載されたシステムであれば業務効率化効果を実感できるはずです。

ですが、これから360度評価を制度設計から行いたい場合は、サポートが充実しているタイプやコンサルティング支援を提供しているシステムが必要でしょう。

ひと口に360度評価システムといっても、自社がどの段階なのかやどういった目的で導入するのかで選ぶべきシステムは異なります。

そのため、まずは自社の導入目的を明確にしてから比較しましょう。

評価者や対象者の範囲

360度評価システムは、それぞれ評価者や対象者の範囲設定が異なります。

一般的なタイプであれば、上司や管理職が従業員を対象に実施しますが、中には管理職の人材を対象者とし、リーダーシップを判定するタイプあります。

どの役職や階層に対して評価を行うのか、評価者設定の柔軟性なども異なるため、検討しているシステムが何を対象にどのように評価するのか注目しましょう。

管理のしやすさ

人事評価は360度評価だけでなくMBOやコンピテンシーなど、様々なタイプがあり同一システムで実施できる場合があります。

また、人材データとの連携や給与シミュレータ機能が搭載されたシステムもあります。

これら他の機能と360度評価の結果がスムーズに連携できるかどうか、そのうえで、自社データのトータル管理がしやすいかどうかも重要な比較ポイントでしょう。

カスタマイズ性

360度評価において、システム上えは標準的な評価項目がデフォルトで設定されています。

しかし、どういう行動が評価が高いのかなどは会社によって異なるため、評価項目のカスタマイズ性は重要な比較ポイントです。

豊富なテンプレート採用しているタイプもあれば、自社独自の評価制度に合わせて、自由に項目を変更できるタイプもあります。

そのため、自社に即した評価項目を設定できるカスタマイズ性があるかは、必ず確認しておきましょう。

人材データベースと連携できるか

360度評価はあくまで人材育成や適切な人材配置が目的となるため、人材データーベースとの連携性は重要です。

360度評価の実施データを人材データベースと照らし合わせることで、戦略的な人材配置や経営戦略、育成方針が見えてきます。

人材データベースと切り離されたシステムでは評価結果を上手く活かせないため、導入前には必ず確認しておきましょう。

各部門や個別に出力できるか

360度評価の実施後、各種データを部門ごとや個別に分けて出力できるかどうかも大事な比較ポイントです。

360度評価の結果は、部署や部門単位で確認して人材配置などに活用する場合もあれば、個人にフィードバックして行動改善を促すといった場合もあります。

評価データの運用方法はケースバイケースなため、できるだけ多くの出力方式が取れるタイプを導入すると良いでしょう。

360度評価システムの導入メリット

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この項目では、360度評価システムの導入メリットごご紹介します。

360度評価の実現と効率化

360度評価は、通常の評価制度に比べて評価する人数が増えるため、それだけ必要な工数が増えます。

評価シートの作成や配布、集計や回収をはじめ、評価者の匿名性などにも配慮する必要があります。

しかし、360度評価システムを導入すればこれらは全てシステム上で実行でき、集計においてはグラフを用いた自動化ができるタイプもあります。

業務工数の多さによるヒューマンエラーも懸念される360度評価ですが、システムを導入すれば問題なく実現できるでしょう。

評価後アクションの効率化

紙やExcelで評価している場合、過去のデータまで遡ることは難しく、記憶に頼ることが多いです。

しかし、360度評価システムを導入すれば過去データを含めフィードバックでき、評価シートを元にした面談の効率化と精度アップが期待できます。

また、各フィードバックもシステム上で個別に配布できるため、360度評価で得たデータ運用の効率化が期待できるでしょう。

人材データベースの強化

基本的に人材データベースでは異動履歴や保有資格、スキルなどの情報がまとめられています。

ですが、360度評価システムの評価データを連携させることで、より多角的で質の高い人材データベースが完成します。

今まで以上に人材データベースを昇給や昇格、タレントマネジメントにも活用しやすくなる点は、360度評価システムの導入メリットでしょう。

長所や強みが明確になる

360度評価システムでは、ほぼ全ての従業員が評価者と対象者を経験します。

そのため、他者を分析して評価することで自分自身の長所や強みに気付きやすく、行動改善に繋がりやすいです。

他者と比較することで初めて見える自分の能力が見つかる点は、360度評価システムのメリットでしょう。

コミュニケーションが円滑になる

360度評価システムでは、基本的には上司が部下を評価する仕組みですが、逆に部下が上司を評価、同僚同士で評価するするタイプもあります。

年功序列が強くある会社ほど、上司へ自身の意見を伝えにくい傾向があり、コミュニケーションが滞ってしまいますが、360度評価システムによりその風潮を軽減できます。

部下からのダイレクトな意見が聞けるようになるため、円滑なコミュニケーションが実現するでしょう。

匿名性の担保により回答しやすい

360度評価システムを導入すると、評価者の匿名性が担保されるため、より正確で制度の高い情報が取得できます。

特に部下が上司を評価する場合、自分の評価結果が他の誰かに見られるのではないかと思い、正直なデータが得られないケースがあります。

しかし、匿名性を担保することで評価しやすい環境を作り、正確なデータを集められるでしょう。

テレワークでも運用できる

従来は紙やExcelで評価シートを作成していましたが、働き方の多様化により、テレワークも一般化しています。

しかし、従来の方法ではテレワーク勤務の従業員に対して360度評価は相性が悪かったですが、システムを導入すればクラウドで実施できるため問題ありません。

勤務業態に関わらず客観的な評価が出来る点は、360度評価システムのメリットでしょう。

360度評価システムの導入デメリット

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360度評価システムの主な導入デメリットは以下の通りです。

360度評価システムの主な導入デメリット
  • 上司と部下の関係性が崩れる可能性
  • 評価内容にバイアスがかかる

360度評価では上司が部下を評価するだけでなく、部下が上司を評価する場合もあります。

そのため、部下の評価が気になってしまったり、普段教育してくれている上司に申し訳なさを感じるなど、関係性が崩れてしまう可能性があります。

そのため、関係性が崩れないように評価目的を事前に共有しておくことが重要です。

また、360度評価システムは1つの強い長所があると全体の評価が上がってしまう、ハロー効果をはじめとした心理バイアスがかかりやすい仕組みとも言われています。

そのため、評価内容には一定のバイアスや偏りがあることを利用しておきましょう。

360度評価システムを導入して多面評価を効率化しよう

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360度評価システムは、導入することで従来の評価制度よりも多面的かつ客観的なデータが取得できより高度な人材育成や経営戦略が立案できます。

一方で、360度評価システムは評価範囲やカスタマイズ性などが異なるため、比較しながら自社に最適なシステムを導入する必要があります。

そのためにも、まずは自社の導入目的を明確にして、サポートを含め相性の良い360度評価システムを導入しましょう。