【2024年最新】おすすめの給与前払いサービス10選を徹底比較！

給与前払いサービスとは、従業員が給料日まで待たなくても勤怠実績に応じた給与を希望するタイミングで引き出せるサービスのことです。

働き方の多様化・働き手の減少などの社会的背景もあって、給与前払いサービスのニーズが高まり、福利厚生の一環として導入する企業も増えています。

しかし、具体的な給与前払いサービスの内容について分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、給与前払いサービスの概要から、導入メリット・デメリット、サービス選びのポイントなどを説明していきます。

さらに、おすすめの給与前払いサービス10選も紹介します。

ぜひ参考にしてください。

給与前払いサービスとは

給与前払いサービスとは、従業員が給料日まで待たなくても勤怠実績に応じた給与を希望するタイミングで引き出せるサービスのことです。

なお、すでに働いた分の給与のみ引き出すことが可能で、未稼働分は対象外になるため、前借りとは異なります。

近年では就業環境の充実に向けて、福利厚生の一環として導入する企業も増えています。

給与前払いサービスの種類

給与前払いサービスは大きく「立替払い型」と「自社払い型」の2種類から提供されています。

明確な名称は決まっていないことから、各社によってそれぞれの呼び方をしている場合があります。

それぞれの特徴を表にまとめました。

細かい内容は各サービスによって異なるので、ホームページなどでしっかりと確認してください。

給与前払いサービスの違法性

給与前払いサービスの違法性については、2018年に金融庁、2020年に厚生労働省から見解が示されており、法律に抵触しないという結論が出ています。

しかし、サービスの条件によっては違反になる可能性も指摘もあり、複数の行政機関からさまざまな見解も示されています。

つまり、全ての給与前払いサービスが法律に抵触しないわけではなく、グレーな一面もあるということです。

導入する際は利用するサービスを慎重に選び、必要に応じて弁護士に相談することをおすすめします。

給与前払いサービスの導入メリット

給与前払いサービスを導入する企業が増えていると説明しましたが、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは代表的なメリットとして挙げられる2つの項目を紹介します。

従業員の定着率・満足度向上

給与前払いは従業員の定着率を向上させ離職を防ぐ効果があります。

一般的には入社してから給与の受け取りまでには1ヶ月以上かかりますが、この期間が長いことで、特にアルバイトは退職してしまうケースが多いです。

しかし、前払いが可能だと働いた分の給与を受け取りながら続けられるので、モチベーションが維持しやすいです。

また、在籍中の従業員のなかには給与前払いを望んでいる人も一定数いるため、導入によって企業に対する満足度の向上につながります。

給与前払いサービスは費用がかからないものも多いので、コストを抑えながら福利厚生を充実できる点もメリットでしょう。

求人応募数の増加

働き方の多様化・非正規雇用者の増加といった情勢の変化により、給与前払いサービスのニーズが増加傾向にあります。

特に10～20代の若年層が前払いを希望しており、求人広告の「給与前払いOK」や「日払い・週払い対応」の一文が与える訴求効果が非常に大きいです。

企業によっては通常の3倍～10倍の応募がきたという例もあり、求職者が大幅に増えることが見込めます。

他社との差別化も図れ、優秀な人材の発掘・確保にもつながるので、企業価値も高まるでしょう。

さらに、採用活動が円滑に進みやすいことから、コスト削減の効果も期待できます。

給与前払いサービスの導入デメリット

続いて給与前払いサービスを導入したときのデメリットを紹介します。

メリットばかりに目がいきがちですが、デメリットを理解しておくことも重要です。

メリットとデメリットを比較したうえで、自社にとって導入する必要があるのか考えると良いでしょう。

コストがかかる

給与前払いサービスを利用するには、企業と従業員もしくはどちらかに費用負担が発生します。

たとえ導入・運用費用が0円だったとしても、利用手数料が高い可能性もあります。

また、自社払い型のサービスを導入する場合は準備金を用意しなければなりません。

定額制や従量課金制など費用の算出方法はサービスごとに異なり、手数料のパーセンテージもまちまちです。

ただし、従業員の手数料負担が大きすぎると、導入しても利用されないといった事態になりかねないので、注意しましょう。

法律に抵触する危険性がある

上述の通り給与前払いサービスには、グレーな一面があり、法令を遵守していると言い切れないサービスも存在します。

そのため、各社の公式サイトや行政機関のページを確認せずに条件だけで選んでしまうと法律違反に該当するリスクがあります。

また、現時点で通達や裁判例が存在しないケースで、今後違反と認定される可能性も否定できません。

コンプライアンスの観点からも、給与前払いサービスが適法性の要件を満たしているかはしっかりと確認が必要です。

給与前払いサービス選びのポイント

数多くの給与前払いサービスが提供されているため、どのサービスを選べば良いのか分からない方も多いでしょう。

ここでは、給与前払いサービスを選ぶときのポイントおよび注意点を2つ紹介します。

検討・導入の際に是非参考にしてください。

提携している銀行口座の種類と数を確認する

給与前払いサービスは銀行口座に給与が振り込まれ、従業員がその口座から給与を引き落とすという仕組みになっています。

しかし、サービス会社ごとに連携している銀行が異なるので、利用するサービスによっては、新たに銀行口座を開設しなければなりません。

法人口座を開設するのは手間がかかり、現口座と並行して運用することになるので、処理も煩雑になりがちです。

従業員にとっても、利用できる銀行の数やATMが限定されていると実用性がなくなります。

そのため、給与管理で使用している口座が使えるかどうか、連携している銀行の数については必ず確認しましょう。

従業員にとって利便性が高く担当者の負担が小さいか

基本的に給与前払いは従業員のための福利厚生として導入するので、従業員にとってサービスの利便性が高いことは重要です。

以下のポイントを参考にすると良いでしょう。

また、勤怠管理システムとの連携、現行の給与支払いルールの適用ができるかによって、経理担当者の負担が大きく変わります。

従業員のことを考えつつも、企業として経営・運営の面から視点も踏まえることが重要です。

おすすめの給与前払いサービス比較表

これから紹介するおすすめの給与前払いサービスについてわかりやすいように比較表にまとめました。

全体の概要をまとめてあるので、参照ください。

おすすめの給与前払いサービス10選

それではおすすめの給与前払いサービス10選を紹介していきます。

ここでは特徴や費用感について簡単にまとめているので、参考にしてください。

順番に見ていきましょう。

CRIA

出典：https://www.metaps-payment.com/

CRIAは、株式会社メタップスペイメントが提供している給与前払いサービスです。

企業のコスト負担がなく、トータルコストが業界最安に設定されているのが大きな特徴と言えます。

初期費用・月額料金0円で、給与前払い時も提供先が立て替えてくれることから資金の事前準備や口座開設も必要ありません。

セブン銀行と提携しており、従業員はいつでも即時で給与を振込先口座とATM出金の2つから選択して受け取ることができます。

また、いつでも対応できるように24時間365日受付の専用コールセンターも完備されているため、従業員側のメリットが大きいのもポイントです。

Payme

出典：https://payme.tokyo/

Paymeは、株式会社ペイミーが提供している給与前払いサービスです。

シンプルで使いやすい操作画面に加えて、手厚いサポートが利用者から好評で、導入企業は700社を突破しています。

求人応募数の増加や離職率の改善につながった企業が多く、人材維持や採用に強みを持っているのがサービスの特徴です。

導入にかかる初期費用が一切かからないことも嬉しいポイントですね。

そして、勤怠・給与計算などの多くの外部システムと連携できるため、円滑に導入が進み運用工数を抑えられる点も魅力と言えるでしょう。

プリポケ

出典：https://www.mc-fin.com/

プリポケは、株式会社マネーコミュニケーションズ(伊藤忠商事グループ会社)が提供している給与前払いサービスです。

法的リスクの低い安心安全で信頼のおける製品であることから、給与の前払いに違法の不安を感じている企業におすすめと言えるでしょう。

従業員もスマホで24時間いつでも前払いの申請が、使い勝手の良い操作画面からできます。

「従業員が使いたい」「経営者が利用したいと思う」など5部門でNo.1を獲得した実績があり、利用者からの評価が高いことも特徴の1つです。

また、立替払いプランの手数料は業界最低水準の1.5%に設定されている点も人気の要因となっています。

JOBPAY

出典：https://www.jobpay.jp/

JOBPAYは、株式会社JOBPAYが提供している給与前払いサービスです。

銀行口座振込をせずにATMから給与を受け渡せる特許を取得しており、全国10万台以上のATMから24時間365日利用できるのが大きな特徴です。

各種勤怠管理システムと連携させると、働いた日の分の給与を同日に引き出せるので、より便利に活用できます。

利用ユーザーは14.5万社を突破し、業界業種を問わず多数の上場企業からも採用された実績もあります。

また、独自システム「eKYC」によって、従業員の本人確認手続きがオンラインで完結できるため、担当者の作業軽減と従業員の利便性向上も期待できるでしょう。

WillPay

出典：https://www.willpay.jp/

WillPayは、THE WHY HOW DO COMPANY株式会社が提供している給与前払いサービスです。

前払いの申請に対する会社・上司への承認が不要で、申請方法もたったの3ステップで完了するなどの従業員にとっての利用しやすさが魅力です。

前払いの申請金額が5,000円までの場合は、利用手数料が0円という点も嬉しいですね。

なお、スマホ用のアプリでは英語にも対応しているため、多国籍企業にもおすすめできます。

初期費用・月額利用料・先払い準備金が一切不要なので、企業側のメリットも大きいのがポイントです。

jinjer給与前払い

出典：https://hcm-jinjer.com/

jinjer給与前払いは、jinjer株式会社が提供している給与前払いサービスです。

業界最大手のサービスとして名高く、業界・規模を問わず多くの企業に導入されています。

特に導入から運用までのサポート体制に定評があるので、初めて前払いサービスを利用し不安を感じている企業におすすめです。

プライバシーマーク取得済み・2段階認証の設定可などセキュリティ面においても万全なので、安心して利用できるでしょう。

さらに、企業名義の口座から自動振込みされる仕組みになっているため、企業側は振込み業務の負担なく利用できる点もポイントですね。

速払いサービス

出典：https://www.apseeds.co.jp/

速払いサービスは、株式会社エーピーシーズが提供している給与前払いサービスです。

業界最古参の提供実績14年を誇り、長年のノウハウを活かすことで「利用したい給与前払いサービスNo.1」を5年連続で獲得しています。

個別時給への対応・社会保険料や寮費の控除有無・従業員の引出額の制限といった、豊富で柔軟なルール設定をもとに運用できることが大きな魅力です。

また、主要国内メガバンク(三井住友,みずほ銀行など)の他、PayPay銀行などから利用可能なので、新規口座開設せずに管理できるでしょう。

Advanced pay SAISON

出典：https://www.saisoncard.co.jp/

Advanced pay SAISONは、株式会社クレディセゾンが提供している給与前払いサービスです。

資金調達や口座開設などの面倒な手続きは不要で、給与計算・支給サイクルを変えずに利用できるので、企業側の負担が小さいです。

従業員にとっても使いやすく、セブン・ゆうちょ・みずほ・三井住友・三菱UFJ銀行を振込口座にすると、申請後に即時で前払い給与を受け取れます。

申請はブラウザ・LINEアプリからいつでも自由にできることも嬉しいポイントと言えますね。

なお、勤怠管理システムのKING of TIMEとジョブカンと親和性が高く、自動連携によって快適に使えるので、同システムを利用中の企業にもおすすめです。

楽天早トク給与

出典：https://salary.rakuten.co.jp/

楽天早トク給与は、楽天カード株式会社が提供している給与前払いサービスです。

従業員は楽天銀行であれば、利用手数料0円・申請1回につき楽天ポイントを5獲得と楽天ユーザーの特典が大きいのが特徴です。

なお、企業側は楽天銀行の法人口座が必要ですが、従業員には手数料がかかるもののどこの銀行口座にも対応しています。

管理画面の使い方やサービス利用時の不明点など導入～運用まで、コールセンターにて手厚いサポートを受けられることも魅力と言えるでしょう。

その他にも、チャットボット・ヘルプページといったガイドも用意されており、使いやすい操作設計がされているので、安心して利用できます。

PrePay

出典：https://ideahd.co.jp/

PrePayは、株式会社イデアホールディングスが提供している給与前払いサービスです。

電話とWebの2種類から前払いの申請が可能で、専用ページのメニューからは勤怠実績や前払いの利用実績、給与残高チェックなどの確認もできます。

勤怠管理システムとCSVでシームレスに連携できるので、PrePayの使用有無に関わらず一括処理で管理が楽になるメリットがあります。

なお、現在キャンペーン中につき20万円かかる初期費用が0円で導入できるので、興味を持っている方は早めに決断すると良いでしょう。

給与前払いサービス比較のまとめ

今回は、給与前払いサービスの概要から、導入メリット・デメリット、サービス選びのポイントを中心に説明してきました。

給与前払いは会社の福利厚生として、従業員や求職者にアピールできます。

働き方が多様化している昨今では、給与の受け取り方を選択できることはメリットであり、企業の価値も高まるでしょう。

給与前払いサービスを利用することで、手間なく効率的に進められるので、自社に合ったものを選ぶと良いです。

給与前払いサービスに興味を持っていた方は、この機会に導入の検討をしてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。