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注目企業の経営者インタビュー

株式会社パークリアルティ 代表取締役社長 川口 真弘

煩雑な月極駐車場の契約業務は、オンライン化で解消できる

初期投資があまりかからないことから、所有する土地の活用方法として月極駐車場には安定したニーズがある。そうしたなか、月極駐車場に関するシステムを提供しているパークリアルティの代表・川口氏は、「近年、月極駐車場の需要が高まっている一方で、管理・運営には業界特有の課題がある」と指摘する。いったいどのような課題か。同氏に、解決方法も含めて聞いた。

※下記は経営者通信57号(2021年8月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

コロナ禍によって高まる、月極駐車場ニーズ

―近年、月極駐車場のニーズは増えているのでしょうか。

 増えていますね。こうした状況は、新型コロナウイルスの感染拡大が少なからず起因しています。

 まず、電車通勤をしていた人が3密を避けるため、マイカー通勤に切り替える傾向にあること。さらに、家族と過ごす時間が増えたことがきっかけで、ファミリータイプの車を購入する人が増加していること、などが背景にあります。それが結果として、月極駐車場のニーズ拡大につながっているのです。

―月極駐車場を管理・運営していくうえでの課題はなんでしょう。

 契約を結ぶ際の手続きが、管理する側と利用希望者ともに、煩雑だという点ですね。たとえば、月極駐車場を契約したい希望者は、まず店舗を訪れ、希望する駐車場の申し込み手続きを行います。その後、管理会社やオーナーが審査を行い、それが通れば、再び希望者が来店。案内された初期費用の振り込みを行い、契約書を締結し、やっと手続きが終了するのです。このやりとりで、最低でも3、4日はかかります。

 管理会社やオーナーには手間とコストが発生し、利用希望者も何度も店舗に足を運ばなければならず、不便を強いられます。その結果、管理会社は、「店舗に行くのは面倒くさいから後にしよう」と考える見込み客を取り逃がすことにもなりかねません。さらに、コロナ禍のなか、対面したり同じ書類を触ったりすること自体がリスクになるのです。

 特に、管理会社はこの手続きを敬遠する傾向にあります。

―それはなぜですか。

一連の手続きによって、得られる手数料が限られているからです。「実入りが少ないのに、そうした業務に手間はかけられない」というのが、本音ではないでしょうか。

手続きを一気通貫で、管理できるシステム

―どうすればいいでしょう。

 そうした一連の手続きをオンライン化すれば、管理会社やオーナーは業務効率化とコスト削減が図れます。そのうえ、利用希望者は来店する必要がなく、家にいながら24時間、自分の好きなタイミングで契約を行うことが可能。そのため、見込み客を逃すこともありません。たとえば、当社が提供している『QRsign(キューアールサイン)』を活用すれば、それが実現可能です。

―詳しく教えてください。

 月極駐車場の申し込みから更新・解約までを、一気通貫で管理するシステムです。

 電子署名や電子決済を使い、オンライン上で契約書の決裁や初期費用の決済・口座振替の登録なども行え、最短で30分ほどで手続きを終えることが可能。契約書は、当社があらかじめ用意したフォーマットがありますが、自社で使っている仕様をそのまま使うこともできます。そのため、新たな業務を覚える必要はなく、普段の業務をそのままオンライン上で行うイメージですね。また、従来の業務で必要だった郵送費や印紙代といったコストの削減にもつながるのです。

 月極駐車場と利用希望者をWeb上でマッチングさせるサービスはありますが、こうした契約手続きをオンライン化するサービスは、他社ではなかなか提供することは難しいでしょうね。

―なぜパークリアルティでは、そうしたサービスの提供ができるのですか。

 当社が創業から月極駐車場をはじめとした、不動産事業に携わっているからです。不動産の実務を理解しているぶん、必要なものごとをすべて把握したうえでシステム開発を行っているのです。そのため、いままで紙で行っていた作業を、既存フローのままオンライン化ができるのです。また、直感的に使えるようなインターフェースにもこだわっているため、「パソコンが苦手」といった年配の方でも、ムリなく使うことが可能です。

 また、『QRsign』には、業務効率化やコスト削減にとどまらないメリットがあります。

集客やマーケティングなど、さまざまな支援が提供できる

―それはなんでしょう。

 まず、利用希望者を集客する取り組みを行っています。現地の月極駐車場に申し込み用の二次元バーコードを設置しているほか、Google上で「月極駐車場・希望する地域」などのキーワードで検索すると、あらかじめ当社側でGoogleマップと連携させた『QRsign』に登録している月極駐車場情報が上位表示されるのです。それをクリックすれば、契約の申し込みページに移動できます。

 また、マーケティングの支援も行っています。たとえば、Googleからのアクセスログを解析し、アクセス数は多いが契約につながっていない物件があったとします。その場合は「地域属性に合った適正価格でご案内できていないのでは」といった仮説が立てられるため、料金を最適化するといった提案を行っているのです。

―ほかにメリットはありますか。

 空き駐車場の有効活用にも取り組んでいます。当社の駐車場シェアリングサービス『QRpark(キューアールパーク)』を併用すれば、空き駐車場の「時間貸し」が可能に。そこで利用者が利便性を感じるようになれば、改めて月極契約に発展することも期待できます。

 さらに、顧客の管理状況を見える化できます。顧客ごとに契約の審査が通った段階なのか、決済待ちの段階なのかなど、進捗状況や支払い状況などがすべてリアルタイムにシステム上で確認でき、メンバー間で共有することもできます。そのため、業務をテレワーク化することも十分可能なのです。

サービスを普及させ、月極駐車場の活性化を

―効率的な月極駐車場の契約管理をしたいと考えている管理会社やオーナーに、アドバイスをお願いします。

 月極駐車場の契約業務をオンライン化すれば、管理会社やオーナー、利用希望者すべてにメリットがあり、契約にまつわるさまざまな手間やコストから解放されます。また『QRsign』では、最大12ヵ月賃料分まで滞納保証をしているため、より安心して利用することが可能。現在『QRsign』には、全国で約3万台・3,000箇所の月極駐車場が登録されており、大手の鉄道会社や不動産ディベロッパーなどからも幅広く利用されています。

 また当社では、契約業務のオンライン化だけでなく、「月極駐車場の管理自体をアウトソースしたい」というニーズに応えるため、月極駐車場における管理の委託運営も行っています。

―なぜそこまで手厚いサービスを提供しているのですか。

 月極駐車場の管理に苦労している管理会社やオーナーの負担をなんとか軽減したいという想いがあるからです。また、月極駐車場の利用者を増やすことで、売上アップに貢献したいという想いもあります。『QRsign』を普及させることで、月極駐車場業界の活性化を図っていきたいですね。



京都、滋賀、大阪、名古屋、東京エリアで、賃貸マンションを中心に不動産管理を手がけている長栄。月極駐車場を貸したい人と、借りたい人をマッチングさせるポータルサイト『eガレージ』も運営している。同社は、パークリアルティが提供する『QRsign』の導入を開始した。奥野氏に、同サービスを導入した背景や活用方針などを聞いた。

オーナーに寄り添える、企業として取り組んでいく

―ポータルサイト『eガレージ』を運営されているそうですね。

 はい。当社では、賃貸マンションに紐づいた月極駐車場はもちろん、将来的に賃貸マンションが建つであろうことを想定した、月極駐車場の管理・運営も手がけています。従来の月極駐車場の募集は結構アナログで、管理会社やオーナーは、現地看板の電話番号から利用希望者の問い合わせを待つというケースが多いんですね。そこでWebサイトで月極駐車場のマッチングを図る『eガレージ』を運営しているのです。現在のところ、約4,000台が登録されており、サイト運営により以前は約80%だった入庫率が、90数%にまで高まっています。

―『QRsign』を導入した背景を教えてください。

 やはり、契約に関する一連の手続きに手間がかかっていたことですね。仲介手数料もそれほど大きな金額ではないため、当社も含め、あまり手数を取られたくない管理会社やオーナーは多いと思います。そこで、それらの業務がすべてオンラインで完結する『QRsign』に注目し、スモールスタートから導入することに決めたのです。

―導入後の効果はいかがですか。

月極駐車場にかかわるスタッフの工数削減に、非常に役立っていますね。また、現在どのような申し込み状況なのかをすべて画面上で履歴を追えるため、ヒューマンエラーを防ぐことにもつながっています。さらに、『QRpark』をあわせて活用することで、「時間貸し」することが可能なため、オーナーの新しい収入源の確保につながっています。

―『QRsign』における今後の活用方針を教えてください。

 いまはまだスモールスタートですが、将来的には当社を含め、月極駐車場における管理業務はすべて『QRsign』になっていくのではないかという将来性を感じています。当社では「暮らしの未来を創造する」ことを目標に、賃貸マンションを中心とした支援を行っています。今後も『QRsign』のようなサービスを活用しつつ、地域のオーナーに寄り添える企業として取り組んでいきたいですね。

株式会社長栄

設立 1988年4月(創業:1980年8月)
資本金 1億6,911万円
売上高 82億円(2020年3月期)
従業員数 306名(パート含む/2021年1月16日時点)
事業内容 賃貸不動産の管理業、自社保有不動産の賃貸事業、不動産の売買や賃貸の仲介、不動産開発業、リフォーム工事、宿泊事業、マンスリーマンショ ン事業、レンタル事業
URL https://www.kk-choei.co.jp/



川口 真弘(かわぐち まさひろ)プロフィール

愛知県生まれ。大学卒業後、証券会社に入社し、税務コンサルティング業務に従事。2012年、個人にてコインパーキング事業を開始。2015年に法人化し、株式会社パークリアルティを設立、代表取締役社長に就任する。2018年、株式会社パークリノベーションの顧問に就任(現任)。現在は月極駐車場契約管理決済サービス『QRsign』、駐車場シェアリングサービス『QRpark』をはじめとした、駐車場運営に関するさまざまな課題解決ソリューションを提供している。

株式会社パークリアルティ

設立 2015年10月
資本金 5,000万円
売上高 10億円(2020年9月期:連結)
事業内容 駐車場の運営・管理、駐車場用機器・装置の製造・開発・販売、駐車場シェアリングサービス『QRpark』の運営、月極駐車場契約管理決済サービス『QRsign』の運営、月極駐車場の契約管理業務代行サービスの運営、不動産・金融コンサルティング会社向けシステム開発、電子印鑑作成サービスの運営
URL https://www.parkrealty.co.jp/
『QRsign』に関するお問い合わせ お問い合わせ電話番号
03-4455-9138(受付時間 平日 9:00〜17:00)
お問い合わせメールアドレス
info@parkrealty.co.jp
サービスサイト
https://pr.qrsign.jp/
煩雑な月極駐車場の契約業務は、オンライン化で解消できる

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