富士通 ⇒ ファナック
制御装置や産業用ロボットの開発で世界的に有名なファナックは、もともと富士通の「計算制御部」が独立して出来た会社だ。そして、その富士通も、もともとは富士電機の「電話部所管業務」が分離されて富士通信機製造となり、後に改称され富士通となっている。
プラス ⇒ アスクル
オフィス用品や介護・医療用品などの通信販売を手掛けるアスクルは、文房具大手プラスの「アスクル事業部」を起源とする。2012年にヤフー(現:Zホールディングス)が第三者割当増資を実施し、現在に至るまで筆頭株主となっている。
エヌケービー ⇒ ぐるなび
飲食店の情報サイトを提供するぐるなびは、交通関連の広告代理店であるエヌケービーのいち部門から誕生した。その経緯から創業者の滝久雄氏の他に、エヌケービーの顧客である小田急電鉄や東京地下鉄も、ぐるなびの大口株主となっている。
東芝 ⇒ 駅探
経路案内サービスの駅探は、東芝の「乗換案内事業」を分社化して出来た駅前探険倶楽部が前身となっている。1999年にNTTドコモの携帯電話IP接続サービス「iモード」における最初の公式コンテンツのひとつとしてサービス提供を開始し、2003年に東芝から分社化している。
阪急電鉄 ⇒ 東宝
今や日本最大の映画配給会社である東宝は、阪急電鉄の創業者である小林一三氏によって考案された「東京宝塚劇場」が前身となっている。1943年、「東京宝塚」の略称として東宝となった。
ブラザー工業 ⇒ エクシング(JOYSOUND)
業務用通信カラオケシリーズの『JOYSOUND』は、プリンターやミシンの製造販売を行うブラザー工業から誕生している。ブラザー工業の開発部門では世界初のパソコンソフト自動販売機『ソフトベンダーTAKERU』が開発されていた。そして、そのシステムをカラオケ通信機に応用することで、『JOYSOUND』のシリーズ最初の機種となる『JS-1』が開発された。現在はブラザー工業の子会社エクシングが『JOYSOUND』の運営を行っている。
まとめ
いかがだっただろうか?社内のいち部門から育ち、時に本家を凌ぐような成長を遂げる例は、意外によくあることがお分かりいただけたと思う。
あなたの会社の新規事業やいち事業部もある時、思いもよらない急成長を遂げ、まったく想像しなかった未来が切り開かれるかもしれない。