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各分野における経営のプロフェッショナルたちのインタビューを掲載しています。
過酷な経営者業を生き抜く経営者、そんな日本の経営者たちの経営のヒントになれば幸いです。
経営者通信編集部からの
メッセージ
「右手にそろばん、左手に論語」
会社経営は難しい。企業を取り巻く外部環境は常に流動的であり、同時に複雑かつ多面的に様々な物事が互いに絡み合いながら影響し合っている。 そんな環境下に企業は置かれているのだ。
また、企業の内部環境も常に流動的であり、同時にヒト・モノ・カネから成る経営リソースも複雑かつ多面的に互いに絡み合いながら影響し合っている。
つまり、経営者とは、そんな抜き差しならない2つの環境の接点に置かれ、日々決断を迫られている存在なのだ。
しかし、反面、経営とは非常に単純かつ明快でもある。
経営者の務めとは、一言で言ってしまえば会社の利益をあげ続けることに尽きる。
では利益をあげつにはどうすればいいのか。それは、売上を上げ、コストを下げればよい。
こう書くと、非常に簡単ではないか。しかしいざ実践となると、先述したような環境下に放り込まれるわけで、「何が正しく、何が間違っているのか」さえも分からなくなる。
正しいか間違っていたかは、10年後にその会社が存在しているか否かで判断するしかない。
これはもう非常にシビアな世界である。
我々は現在まで数多くの経営者を取材してきた。
多くの経営者に取材する中で、「優秀な経営者とは、仕事の現場という非常に個別具体的な世界と、経営の原則原理という非常に総合抽象的な世界をダイナミックに行き来する能力を持っている人」と考えるようになった。
まさに着手小局、着眼大局。泥臭い現場感覚を持ちながら、時に歴史家の眼も持ち合わせる。
そのような経営者こそ、過酷な経営者業を生き残っていけるのだ。
不況が日本を襲っている。 今こそ、経営者は積極的に現場に出て世の中の変化を肌で感じつつ、かたや歴史書や哲学書などを読み込みながら「いかに経済人として真っ当に生きるか」という原理原則を修めなければならない。
どちらか一方に偏りすぎてはいけない。この両方を徹底的にやり込むことだ。 右手にそろばん、左手に論語を力強く握り締めて、この不況を乗り越えなければいけない。
経営者通信 編集部