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プロフェッショナルサービスの経営者インタビュー

Tech-Dab株式会社 代表取締役 樫村 亜一

まずは自社内でコンサルタントを育成し、利益を伸ばすための戦略を緻密に描け

これまで順調に業績を伸ばしてきたが、ある時期を境に失速。さまざまな手立てを打つものの、その低迷からなかなか脱出できないでいる中小・ベンチャー企業は決して珍しくない。こうしたなか、経営改革支援を手がけるTech-Dab代表の樫村氏は、「そうした企業の経営者は、これまでのやり方を抜本的に見直し、まったく別のアプローチで経営を行う必要がある」と警鐘を鳴らす。いったい、どのような方策を行えばいいのか。同氏に詳細を聞いた。

「感覚」に頼った改善策に、走っていないか

―業績に伸び悩む中小・ベンチャー企業には、どのような要因が考えられるでしょう。

 当然、市場環境の変化も考えられますが、組織単体として考えると、経営者が、自身の「感覚」に頼った経営を行っていることが要因になるケースが多いですね。組織が小さいうちは、こうしたトップダウンの手法でも業績は伸びたかもしれません。しかし、組織が拡大していくと徐々にひずみが生じてくるのです。極端な例かもしれませんが、経営者が社員に「がんばって売れ」と言うだけでは売れないのは明白でしょう。

―どうすれば打開できますか。

 まずは、明確な目標を立て、それを達成するために一つひとつ、具体的な施策へ論理的に落とし込んでいく必要があります。経営者の感覚に頼った改善策で、ただ社員の努力を促すのではなく、「この目標のためにこうしていこう」と組織の方向性を一本化した論理的な経営戦略を立てることが、業績低迷の突破口になりえるのです。

―そうした経営戦略はいかに策定すればよいのでしょう。

 第三者の視点をもつコンサルタントの活用は、ひとつの手段となります。コンサルタントは、企業の現状を客観的に捉え、論理的な経営戦略を打ち出す専門家だからです。

 ただし、コンサルタントの活用は、高額な費用がかかるうえ、経営戦略の策定に限れば、さらなる根本的な課題も生じえます。長期を見据えた経営戦略の策定は、本来、継続的に取り組むべきもの。現状の課題をもとにコンサルタントが戦略を策定しても、目まぐるしく変わる経営環境のなかで戦略が陳腐化してしまう可能性があります。また、社員に経営戦略に関する知見が残らないことも課題と言えるでしょう。

―コンサルタントを活用せずに経営戦略を策定する方法はあるのですか。

 自社の社員を、コンサルタントに育てればいいのです。本来は経営者自身が経営戦略を策定し、実行するのがベストですが、社内での情報収集には時間も手間もかかるため、多忙な経営者には難しい。そこで当社では、経営者の右腕となる社員に企業改革のプロジェクトリーダーを担ってもらい、戦略を策定できる仕組みづくりを支援しています。

 経営戦略策定に必要な社内での情報収集は、そもそも外部の人間より社員のほうが優位です。そこから、コンサルタントが使用するフレームワークを使いこなせれば、自社の現状により即した戦略を策定することも可能なのです。

 そこで、当社の企業改革ソリューション『BPOS(ビーポス)』では、「バランス・スコアカード」という手法に沿って経営戦略を策定できるツールを提供。バランス・スコアカードとは、「財務」「顧客価値」「内部プロセス」「学習・育成」という4つの視点から、経営を俯瞰的に分析・管理するもの。世界中のコンサルタントが活用する、オーソドックスなフレームワークです。

フレームワークに沿って、経営の現状を論理的に分析

―しかし、社員がコンサルタントと同様の質で戦略を策定するのは、難しいのではないでしょうか。

 確かに、フレームワークの概要を学んだだけでは難しいかもしれません。しかし、戦略を策定する人が「収益の増大を重視すべきか。それとも生産性を重視すべきか」と具体的な選択肢を与えられれば、企業の現状を加味したうえで、比較的簡単に戦略を決められるでしょう。

 『BPOS』は、コンサルタントが導き出しうる「答」のパターンを雛形化。ユーザーは、FAQ式の選択肢やガイダンスに従い、まるで「コンサルタントから助言を得ているような感覚」で、大方針から中方針、KPIまでを、効率的に決められるのです。

 さらに、『BPOS』ではこのほかにも、企業の経営改革をサポートするツールやサービスを幅広く揃えています。

―ほかにどのようなサービスがあるのですか。

 たとえば、業務プロセスの設計支援ツール。経営戦略を現場の業務に落とし込むには、適切な業務プロセスの設計が必要ですが、イチからプロセスを組み立てるのは手間がかかります。『BPOS』では、コンサルティングの現場で蓄積された1,000以上のプロセスの定義から、自社の業務に近いものを選び、加筆・修正しながら最適なプロセスを設計できるのです。

 このほか『BPOS』では、組織への貢献度と論理的な思考力を兼ね揃えた人材を、プロジェクトリーダーとして選び出す「人材アセスメントサービス」や、当社によるSWOT分析支援なども提供。企業の業務改革を、幅広く支援できます。一部のサービスに限定した低価格版パッケージも提供でき、社員育成サービスとしても活用してもらえます。

―「業績の停滞から脱却したい」と望む中小・ベンチャー企業の経営者にアドバイスをお願いします。

 社員の育成は非常に大事ですが、企業改革を行ううえでもっとも大切なことは、結局、会社を成長させようとする経営者の強い意思です。ダイエットと同じで、目標と計画を打ち出しても、それを実行し続けるトップ自らの意思がなければ失敗するだけですから。当社は、そうした強い意思をもつ経営者に対し、目標に着実に近づくための方針づくりで企業成長のお手伝いをしていきたいですね。

樫村 亜一(かしむら つぐかず)プロフィール

1967年、茨城県生まれ。1992年に武蔵工業大学(現:東京都市大学)工学部経営工学科を卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社に入社。システムの開発やプロジェクトリーダー、営業改革などに従事。IBMグループの経営改革を現場で学ぶとともに、そのノウハウを顧客企業に提案するコンサルティング営業にも携わる。その後、株式会社シマンテック(現:株式会社ノートンライフロック)、株式会社ディメンションデータジャパンを経て、2019年にTech-Dab株式会社を設立し、代表取締役に就任。

Tech-Dab株式会社

設立 2019年2月
資本金 1,050万円
事業内容 『BPOS』の提供、ハーツアンドソウルが提供する販売管理パッケージ『ShareBridge』の再販事業
URL コーポレートサイト
https://tech-dab.com/
Facebookページ
https://www.facebook.com/techdab
『BPOS』に関する
お問い合わせはコチラから
03-6869-3462(受付時間 平日10:00~17:00)
info@tech-dab.com
まずは自社内でコンサルタントを育成し、利益を伸ばすための戦略を緻密に描け

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