ECサイトをつくるだけでは、誰も見に来ないし売れない
―新たにEC事業に参入する企業が増加する傾向は今後も続くのでしょうか。
続くと考えられます。コロナ禍でECを利用する消費者が増加した背景もありますが、多くの企業が「オムニチャネル(※)」による販売戦略を打ち出していることが、その要因にあげられます。たとえば、実店舗で商品の在庫がなくてもECで販売できれば、企業は販売機会を損失することなく売上アップにつなげられますから。
また最近は、安価かつ簡単に独自のECサイトを構築できるサービスも増えており、ECビジネスへの参入障壁が下がっていることも大きいですね。
※オムニチャネル : 店舗やECサイト、SNSなど、オンライン・オフラインを問わず、あらゆるメディアを活用して顧客と接点をつくりアプローチする方法
―そうしたなか、ECでの売上をあげるためのポイントはなんでしょう。
当たり前の話ですが、販売計画をしっかりと立て、それを実行していくことですね。ただ商品を用意してECサイトをつくっただけでは、誰も見に来ないですし、売れないのは当然だと言えるでしょう。たとえば当社の場合、商品開発から携わり、顧客の予算に合わせて販売計画を立てたうえで支援を実施していきます。そして、WebサイトやECサイトの作成および運営支援を行うほか、必要であればECモールの併用も検討。その後、アフィリエイトやリスティング、SNS、インフルエンサー、動画などの施策を組み合わせてリードを獲得し、カート機能と連動した決済までサポートします。ここまでの作業が、いわゆる「フロントエンド業務」です。
これらの業務は大切ですが、もうひとつ重要な業務があります。
―それはなんでしょう。
物流倉庫と連動した商品の受発注管理や在庫管理、物流の発送代行、コンタクトセンターの運営といった「バックエンド業務」ですね。いかに「フロントエンド業務」で良いリードを獲得して購入してもらったとしても、欠品になっていたり電話での対応が悪かったりすると、ユーザーは二度と利用してくれないでしょうし、企業の評判を下げることになってしまいます。当社では、「フロントエンド業務」「バックエンド業務」それぞれの領域におけるエキスパートとパートナーを組むことで、ECに関する業務を一気通貫でサポートしているのです。
長年の経験やネットワークで、トータル支援が可能に
―なぜそのような支援ができるのでしょう。
私自身の、27年にわたる物流業界での「バックエンド業務」経験がもとになっています。その間、創業した会社を売上高40億円にのぼるグループ会社10社にまで成長させたり、上場企業の役員を務めたりするなかで、「フロントエンド業務」にも携わってきました。そうした、長年の経験や構築してきたネットワークを活用することによって一連のサービスを手がけることが可能なのです。
―ECで売上をあげたいと考えている経営者にアドバイスをお願いします。
繰り返しになりますが、ECを成功に導くには「フロントエンド業務」と「バックエンド業務」の環境を整えることが重要です。当社が、その両輪を支援することで、企業の売上アップに貢献していきたいですね。また当社は、長年の実績が評価されたことから、アメリカン・エキスプレス社の国内物流における正規加盟店として事業を行っています。そのため、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードによる法人決済が可能で、振込手数料が不要だったり、ポイントが付与されたりといった各種メリットを提供できます。さらに、もし商品が売れ残った場合、当社が在庫一括買い付けを行い、独自のルートで販売するといった支援も行っています。そうすることで、「資産の流動化」を図り、新たな商品開発・販売を行うといった、事業の好循環を生み出すことができます。
このように、ECを通じた各種サポートが可能ですので、興味がある経営者は気軽に問い合わせてほしいですね。