成長ベンチャーこそ、オフィスに投資をしている
―ベンチャー企業の経営者はいま、オフィスにどのような機能を求めているのでしょうか。
オフィスを単に「働く場」ではなく、「働く社員のモチベーションや創造性が高まる場にしたい」という考えが広がっています。そのために、内装のデザイン性を高めるほか、機能的な什器を購入するといった取り組みも見られますが、一方で、「それだけでは不十分」と考える経営者も増えています。というのも、どんなにオシャレで機能性に富んだオフィスであっても、たとえば部門同士が間仕切りで遮断されて連携が取りにくいようなレイアウトであれば、社内コミュニケーションが取れずに業務が滞ってしまう可能性があります。
そこで、社員同士の知識や情報の共有が進み、新たなビジネスの発想や可能性が生み出される機能を、オフィスに求めているのです。
―一方で、オフィスにかかるコストを抑えたいと考える経営者は多いです。
一概にそうともいい切れません。特に成長しているベンチャー企業の経営者に目立つのが、「オフィスは投資」という考えです。たとえば、社員がいつでもどこでも働けるテレワークを導入している企業では、オフィス機能を強化する考えが強い傾向にあります。社員が自由に働ける環境を用意しているので、普通ならばオフィス機能を縮小しそうですが、その逆です。ある経営者は、「社員同士が顔を合わさず自由に働く時間が増えているからこそ、集まったときに濃密なコミュニケーションが取れるオフィスにしたい」と語っていました。社員の創造性が企業の成長を左右するという考えから、営業戦略やマーケティング戦略と同様に、オフィス選びを重要な成長戦略ととらえる経営者が多くなっているのです。
―企業の成長につながるオフィスとは、どのようなものでしょう。
私たちは、「有機的に人のつながりが生まれるオフィス」だと考えています。集まった社員同士による自然発生的なコミュニケーションにより、イノベーティブな発想がどんどん生まれるオフィス。さらには、社外関係者とも交流を深めることで、ビジネスへのシナジー効果が期待できるオフィスです。これらのオフィスは、都心部を中心に供給され始めていますが、まだまだ不足しています。そこで当社は、これらのコンセプトを取り入れたワンフロア30 ~100坪のオフィスビル『CIRCLES』を開発しました。
社員が集まるオフィスで、定着率も高まる会社に
―どんな特徴があるのでしょう。
「集まって働く」をテーマに、社員の生産性やオフィス環境の快適性を高める空間を充実させました。具体的には、まずビルの1階にテナント企業の社員が自由に出入りできるカフェラウンジを設けました。開放的な空間を休憩や打ち合わせに活用でき、ほかのテナント企業の社員との交流が生まれる場にも。そして、屋上には水回りのあるテラスを用意し、ランチや休憩時に社員同士のコミュニケーションの場となるほか、取引先などを招いた親睦会も開けます。さらに、執務空間にも自然の風と光を感じながらリラックスできるバルコニーを設けました。そのほか、フリーアドレスやリラックススペースの設置など、社員同士の会話が弾み、浮かんだアイデアをすぐに共有できるオフィスデザインをあらかじめ用意した家具つきフロアも提供しています。
―オフィスを企業成長につなげたいベンチャー企業の経営者へアドバイスをお願いします。
オフィスへの投資は、優秀な人材を獲得しやすくする効果を生み出します。さらに、働く社員のモチベーションも高まり定着率も上がります。そんなオフィス環境を整備した『CIRCLES』を、まずは今年の夏から冬にかけて、汐留、銀座、日本橋馬喰町で供給し、その後は東京都心5区を中心に年間5棟前後のペースで開発します。「社員が集まって働く時間を大切にして、企業を成長させたい」と考えているのであれば、ぜひ『CIRCLES』を利用してほしいです。