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アットナビジャパン株式会社(worknavi) 代表取締役社長 加藤 侑

日本のモノづくり企業を救う優秀な「機電系」のベトナム人を獲れ

 新卒採用難に対する、中小企業の悩みは深刻化している。リクルートワークス研究所の調査結果によると、2019年卒の大学生・大学院生対象の求人倍率は1.88倍と、前年の1.78倍より0.10ポイント上昇した。なかでも従業員規模別にみると、300人未満の企業では9.91倍と、前年の6.45倍から3.46ポイント上昇し、過去最高となっている。 一方、5000人以上では0.37倍と前年の0.39倍から0.02ポイント低下しており、学生にとっては逆に狭き門となっている。このことから、学生の大企業志向がますます強まる一方で、中小企業の新卒採用が急速に難しくなっている状況が浮き彫りとなった。

 そうした課題を解決する方策として、近年注目されているのが外国人の採用だ。厚生労働省の調査によると、日本における外国人労働者数は年々増加しており、2018年は過去最高の146万463人となっている。日本の労働人口が確実に減少するなか、中小企業は若手人材を獲得する手段として、外国人の採用はもはや既定路線となっていくのではないだろうか。

※下記は経営者通信51号(2019年6月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

上のコラムでは、新卒の採用に悩む中小企業の課題解決策として「若手外国人の採用」が選択肢にあることを解説した。そのなかでも、アットナビジャパン代表の加藤氏は、「地方のモノづくり企業における採用の切り札として、優秀なベトナム人の採用がある」と強調する。同社は、約10年前から地方のモノづくり企業に対し、ベトナム人の採用支援を行う『worknavi』という事業を展開している。同氏に、中小企業の採用状況とともに、ベトナム人を採用する際のポイントなどを聞いた。

採用に苦労するあまり「黒字倒産」するケースも

―中小企業の採用状況について教えてください。

 事実、かなり苦労しているといえるでしょう。当社は、機械・電気・電子といった「機電系」の中小企業、なかでも地方にあるモノづくり企業の採用支援をメインに行っているのですが、それを如実に感じています。せっかく仕事の依頼があっても、人がたりないために請け負うことができない。結果、仕事はあるのに「黒字倒産」してしまうケースすら起こっているのです。

 さらに新卒を含めた「若手」となると、なおさら採用ができません。大手求人ナビで募集しても、ヘタをすると応募すらない。“超売り手市場"のなか、ともすれば近くにコンビニもないような地方のモノづくり企業に、若手は集まらないといえるでしょう。

―そうした背景を受けて、外国人採用を検討する地方のモノづくり企業は増えているのですか。

 ええ。3、4年前なら「なぜ外国人を正社員で雇う必要があるのですか」というお客さまが少なからずいましたが、いまは重要な選択肢になりつつあります。「外国人採用は初めて」で、手探りの企業は多いですが、この流れは今後加速していくと考えられます。

専門性の高い「技術人材」を獲得する選択肢もありえる

―外国人採用のなかでも、ベトナム人が適している理由を教えてください。

 まずは、平均年齢が日本人より低く、若手の人材が多い点。さらに第一外国語が日本語であり、世界でも有数の親日国であるというのは、一緒に働くうえで大きな強みになりえます。そのうえ、教育熱心であり、近年は地頭のよい大卒の人材が多いというのもポイントに。以前は、どうしても「外国人=安価な労働力」という考えがありましたが、そうしたイメージは払拭されつつあるといえるでしょう。

―ベトナム人を採用する際のポイントはありますか。

「機電系」の採用に特化した場合の話ですが、重要なポイントがあります。それは、外国人技能実習制度を利用した「技能実習生」を受け入れている企業は多いですが、場合によっては専門性の高い「技術人材」を採用できる可能性があるということです。

 技能実習生は、日本人と比較すると給与水準を抑えられるという側面がありますが、近年はさまざまな問題があり、制度が厳格化されています。そこで当社が提案しているのが、技術人材の検討です。技術人材は専門性を有しているぶん、技能実習生より給与水準は高いですが、「受け入れ期間の制限がなく、長く働くことが可能」「技能実習生に必要な管理費用がかからない」といったメリットがあります(上図参照)。実際に採用できるかどうかは「専門性が必要な業務かどうか」といった基準がありますが、「短期的な戦力より、技術をじっくり習得して将来は幹部になってもらえるくらいの外国人を採用したい」という企業にはおススメですね。なお、当社が紹介するベトナム人は、すべて技術人材です。

独自ネットワークにより地頭のよい学生をアテンド

―アットナビジャパンが紹介しているベトナム人の特徴を教えてください。

 具体的には機電系の大学卒で、基本的に日本語能力試験がN3(※)レベルの人材を紹介しています。当社は約7年前からベトナムに進出し、現地大学と独自のネットワークを構築してきました。たとえば、「2019年版ベトナムの大学ランキング」で1位を獲得したハノイ工科大学の学生が1万人以上登録している自社サイトをもっています。そのため、地頭のよい優秀な若い学生を母集団として、地方のモノづくり企業にアテンドすることができるのです。

 さらに当社では、採用を支援する独自のサービスを提供しています。

※N3: 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できる。新聞の見出しなど内容の大筋を理解できる。自然なスピードに近い速さで話しても理解できるレベル

―それはなんですか。

 まず、N3レベルでも多少言語能力に不安がある人材に対し、AI翻訳機を付与。これは、機電系の専門用語にも対応しています。そのため、言語にかんしては問題なく業務を始められます。 また、分割払いに対応しているため、採用における初期費用を抑えることが可能。そして、社内に行政書士の資格者がいて、就労ビザの申請まで対応します。万が一、就労ビザが下りなかった場合は、料金は発生しません。

 さらに、入社した方が自己都合で退職した場合は、新たな人材の面接を再設定します。なお、このサービスに期限はありません。ここまできめ細かなサービスを提供しているのは、大手以外ではほかにないと自負しています。

会社の技術を継承する新しい戦力に

―若手の人材採用に悩む、中小企業の経営者にアドバイスをお願いします。

 中小企業、特に地方のモノづくり企業は若手の人材採用に困っています。そこで、ぜひ外国人の採用に目を向けてほしいですね。ただし、外国人を「色眼鏡」でみるのではなく、会社を担う戦力として育てる気概は必要。失礼な話かもしれませんが、そこは当社としても確認させていただきます。

 また、東京とベトナムにある当社の事務所に足を運んでいただける企業に限定させていただきます。会社の技術を継承していく新しい戦力として、ぜひ優秀なベトナム人を検討してください。

加藤 侑(かとう ゆう)プロフィール

1978年、三重県生まれ。早稲田大学中退。東証1部上場企業を経て、2003年にアットナビジャパン株式会社を設立し、代表取締役に就任。ベトナムのハノイ工科大学内にキャリアセンターを日本企業として唯一開設し、優秀なベトナム人と日本のモノづくり企業とのマッチングを図っている。

アットナビジャパン株式会社

設立2003年3月
資本金1,299万円
事業内容ベトナム人材の採用を支援する『worknavi』事業の運営、国際採用支援、ベトナムの大学内におけるキャリアセンター運営、現地大学と共同人材育成、外国人採用後のフォロー研修
URLhttp://navi-vietnam.co.jp/
お問い合わせメールアドレスvietnam@e-mail.jp
ベトナム人採用にかんするお問い合わせはコチラ03-4580-9814
(平日9:00~18:00)

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