株式会社夢ふぉと 代表取締役 林 さゆり

創業者の「想い」で動かすビジョナリー経営なら会社は何代続いても「成長」し続ける

株式会社夢ふぉと 代表取締役 林 さゆり

「企業理念はあるのだが、社員になかなか浸透していない」―。多くの経営者がもつ悩みだ。企業理念をめぐっては、「まるで他人事のように聞く社員が多い」との嘆きも聞かれる。そうした経営者に対し、「理由は、そこに込められた“創業者の想い"がまったく伝わっていないから」と指摘するのは、夢ふぉと代表の林氏。20年間で累計100万冊以上のアルバム制作実績のある専門家だ。どうすれば効果的に創業者の想いを伝え、会社に一体感を醸成できるのか。同氏に聞いた。

※下記は経営者通信50号(2019年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

すべての会社はひとりの「想い」から始まっている

―最近、企業理念を中心にした「理念経営」を掲げる経営者が多いですね。

 ええ。たとえば、事業承継を機に、組織を活性化し、社内の一体感を高めようとする際、企業理念や社是など共通の価値観を軸に社内の求心力を取り戻そうとする経営者は多いです。しかし、それがうまくいかないと悩む経営者は少なくありません。「企業理念はあるが、社員はまるで他人事のように受け止めている」「唱和をしても、どこか義務感でやっているとしか感じられない」という嘆きの声が寄せられています。

―それはなぜですか。

 理由は簡単です。企業理念や社是に込められた創業者の「想い」を知らないからです。企業理念とは、創業者の想いを凝縮させた言葉の結晶であり、大切なのは言葉だけでは決して伝わらない「想い」。その想いを実現するためにつくられたのが、会社という組織です。大企業も中小ベンチャー企業もすべて、たったひとりの人間が思い描いたビジョンや夢を実現したいという「想い」から始まっているはずです。どんなサービスで人の役に立ち、どのような世界観をつくり、どんなふうに世の中を変えたくてつくった会社だったのか…。そのことを全従業員が正しく理解して仕事をするのと、知らずに仕事をするのとでは、目の前の仕事の価値も意味もまったく別次元のモノになると思いませんか。

―なるほど。では、その「想い」を浸透させるには、どうすればいいのでしょう。

 私が強くオススメするのが、「ビジュアルストーリー社史」を作成し、共有する方法です。これが私の考える、もっとも確実で簡単に、しかも短時間で「理念共有」ができるツールだからです。ただの「社史」として具現化するのではなく、創業者の足跡や想いなど「人」にフォーカスした内容で、現在の事業ステージに合わせた経営者のメッセージをあえてアナログなツールにして伝えます。

創業者の「直筆メモ」を見て仕事への使命感を取り戻した

―具体的に教えてください。

 ビジュアルストーリー社史は、人物に焦点を当て、創業者の足跡や起業への想いを、そのルーツを探るところからストーリー形式で効果的に伝えるものです。その目的のもとで、もっとも直接的に伝わるストーリー構成やそれにもとづく取材・執筆、さらには写真・資料の選定など制作の根幹となる作業は、当社の厳選したスタッフが担当します。当社には、取材対象者から写真を使ってさまざまな過去の感情を引き出し、「人生の棚卸し」を手助けするプロフェッショナルが在籍。さまざまなビジュアル写真から過去の感情を引き出し、理念のルーツを再確認する『アルバムセラピー®(※)』の手法を用いて、創業者の人格や足跡を描き、ときに創業者自身さえ忘れていた想いの源にまで辿り着きます。

 完成したビジュアルストーリー社史は、会社の枠ではなく、創業者の人となりや人生を通して、社員の共感を呼び起こしやすくなり、理念を身近に感じることができます。

※アルバムセラピー®: 自身のアルバムを使い、写真を見ながら感情をもとに振り返り、心の整理を行うワークショップ型のセミナー

―利用者からは、どのような効果が伝わっていますか。

 事業承継を機にビジュアルストーリー社史を作成したある企業では、幹部全員に配布し、定期的な輪読会を開催したそうです。すると、読み合わせが進むにつれ、今まで知らなかった出来事や、創業者の苦労や人となり、流した汗の跡をあらためて感じ取れるように社員が変化してきたそうです。また、感謝の気持ちが自然に湧き、会社の事業目的が腹に落ち、モチベーションが高まり、会社に一体感が生まれたとのこと。

 また、別の企業では、掲載されていた創業者の「直筆メモ」から後継者へのあるメッセージに込められた深い想いを知り、「事業を継いでいく者としての心構え、会社を担う姿勢や使命感を新たにした」という、うれしい報告も聞いています。

―理念経営の実践に課題を感じている経営者にメッセージをお願いします。

 どんなにすばらしい企業理念も、そこに込められた真意が伝わらなければ、「絵に描いた餅」にすぎません。大事なのは、創業者の想いを正しく継承すること。それに対しては、創業者の「理念に対する熱量」を伝えるビジュアルストーリー社史は、思いがけないほど効果的です。「思い出で人の心の温度を1℃上げます」という理念のもと、当社がみなさんの会社に創業者の血の通った想いを伝えることで、永続的に会社に一体感を生み出すツールをご提供させていただきます。関心のある方はぜひ、お問い合わせください。

林 さゆり(はやし さゆり)プロフィール

1965年、滋賀県生まれ。短大卒業後、大手旅行代理店などに勤務した後、1998年に「夢ふぉと」を設立し、その後法人化、代表取締役に就任。卒業・卒園アルバムや社史、記念誌などの制作を手がけている。企業理念は「思い出で人の心の温度を1℃上げます」。また、2015年に、「ストレス社会を生きる多くの人々の役に立ちたい」という想いから、「日本アルバムセラピー協会」を設立し、代表理事を務める。

株式会社夢ふぉと

設立 1998年5月
資本金 1,000万円
事業内容 全国の卒業・卒園アルバムの制作販売、社会人・スポーツ・社史・自分史・記念誌などのアルバム作成 
URL https://www.yumephoto.co.jp/
URL2 https://www.yumephoto.com/company-history-book/sougyonohito/
お問い合わせ電話番号 ☎06-4704-0373 / ➿0120-927-928 (担当:三谷、高阪)(受付時間 平日9:00~18:00)
お問い合わせメールアドレス info@yumephoto.com
※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。