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グローバルの経営者インタビュー

株式会社トランセンド 代表取締役社長 武田 信彦

活躍する中国人学生を採用する方法

発展著しい中国をはじめとしたアジア地域の大きな市場性を背景に、アジア進出を目指す日本企業の動きが活発化している。その際に求められるのが、現地で事業を推進する有能な人材だ。なかでも中国の新卒学生は能力が高く、華僑経済が浸透するアジア圏では対人交渉にも有利に働く。そこで今回は年間約1万人の中国人学生との面接を行い、日本企業のグローバル採用をサポートする「AHRP(Asian Human Resource Project)」を展開しているトランセンドを紹介したい。同社代表の武田氏に、中国人採用を成功させる方法を聞いた。

※下記は経営者通信17号(2012年2月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―AHRP(Asian Human Resource Project)の現状を教えてください。

武田:当社では、日本企業が中国で大学学部生・修士・博士課程の新卒者採用を実現するためのサービスを2007年から行っています。クライアントの日本企業は現地法人を持つメーカーに限らず、アジア圏を一大市場と考えるほぼすべての業界に拡がってきていますね。中国現地企業は仕事に対する考え方と仕方が日本とまったく違うので、中途よりも日本企業への親和性の高い新卒人材が求められているのです。  2010年10月入社の内定者については、北京大学・清華大学の割合が30%以上。採用職種でいえば、約半数が企画・営業職です。また、IT系の技術職や理系専門職の需要は以前から強いものがあります。これは日本で優秀な人材の確保が難しくなったため、国籍にこだわらず優秀な人材を採りたいというニーズがあるためです。

―新卒を採用する際に押さえるべきポイントは?

武田:ええ。採る人がいい人材であることは大前提ですが、それと同等あるいはそれ以上に大事なのが“どう採るか”ということ。たとえば、学生に「内定をもらった複数の会社を比較して選ぶ」という決め方をさせてはダメです。私たちは学生の過去の経験を棚卸しして、自分を衝き動かしているコアは何なのか?そこに必要なエネルギーは何か?ということを本人に徹底的に考えさせます。そこからスタートして、決断と覚悟を持って会社を選ばないと、入社後に折れてしまう危険性が大きくなります。 どんな会社でどんな仕事をするにしても、必ず壁に当たって悩む時が来ます。その時に「あっちの会社にしておけばよかった」と考えるのと、「自分が決意して選んだ道だ」と思うかでは、大きな違いが出ます。人材を活躍させるためには適切な育て方があり、そのための採り方があるのです。このノウハウは私の前職時代に培われたもの。リクルートの人事採用担当者として毎年千人以上の学生と面接し、常に“いい採り方”について考えていました。

―いい人材を採るために、御社ではどのようなサポートをしているのですか?

武田:いい人材をいい採り方で入社に導くには、手間暇がかかります。合同説明会のように釣堀方式で場所を用意するだけでは不十分。当社はクライアント企業から求める人材像を細かくヒアリングし、それに合わせて中国で募集をかけます。大学の就職部とタイアップし、説明会イベントをやったり、広報物を配布したり、場合によっては研究室や学生寮にまで行って広報活動を行っています。 そして私たちが1万人以上の学生と直接接触し、クライアント企業の採用予定人数の3~4倍まで絞り込んだ後、企業との面接をセッティングします。企業の1次面接、2次面接にも同席し、私たち自身の目でも人物の再確認を行います。それ以前に企業の情報を分かりやすく伝えたり、学生たちの中にある不安要素を取り除いておくことも重要なポイントです。 内定後の面談に至るまでの間、少なくとも9回、多い学生では10回以上の面接・面談を重ねます。企業の要望に合ったいい人材を見極め、学生の意識を高めるためには、これぐらいの回数が必要なんです。

―人材の資質だけでなく、選考プロセスも重要なわけですね。最後に、中国進出を目指す企業にアドバイスをお願いします。

武田:これからは「外国人を採用する」という発想を捨てた方がいいでしょう。日本は地球という大きな国の中の、ひとつの町。ですから、国籍に関係なく自社が必要な人材を採り、育てるべきだと思います。

武田 信彦(たけだ のぶひこ)プロフィール

1967年、静岡県生まれ。1990年に早稲田大学教育学部を卒業後、株式会社リクルートに入社。自社の採用担当者として年間千人以上の学生と接触。その後、メーカー代表を経て、2008年3月にAHRP実現のため株式会社トランセンドを設立。同社は中国人新卒採用のリーディングカンパニーとして、多くの日本企業から支持を集めている。

株式会社トランセンド

設立 2008年3月
資本金 3,000万円
事業内容 人材採用支援および人材紹介事業(許可番号 13-ユ-303290)
提携企業(日本)/株式会社リンク・アンド・モチベーション/株式会社クレディコム/株式会社クライス・アンド・カンパニー 他
(中国)/北京北申辰人力資源咨詢有限責任公司/北京伯士网才文化发展有限公司 他
お問い合わせ電話番号 03-3498-3037(受付時間 平日9:00~18:00)
お問い合わせメールアドレス info@trsd.co.jp
お問い合わせURL http://www.trsd.co.jp/

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