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サイベイト株式会社 代表取締役社長 西坂 勇人

サイベイト流理念経営 不況下でも継続成長を実現

「ぜひ御社の○○さんにお願いしたい」、「おたくの担当者は絶対に代えないでくれ」。そんな風に社員がクライアントから熱烈に支持されている会社がある。看板の一括施行・メンテナンスなどを手がけるサイベイトだ。同社は「成長と貢献」という理念を掲げ、“人間力”ある人材を育成してきた。この社員の“人間力”が成長の原動力となり、不況下でも過去最高益を達成する見込みだ。今回は代表の西坂氏に、サイベイト流の理念経営について聞いた。

※下記は経営者通信5号(2010年3月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―この不況下でも、御社は継続的に成長を続けています。成長の理由は何ですか?

西坂:まずビジネスモデルの強さですね。当社は看板業界のインフラ企業として、全国の看板会社4200社をネットワークしています。そして、そのネットワークを活かし、大手FCチェーンなどから看板関連業務をワンストップで請け負っているんです。具体的には、看板の一括施行・取り付け、看板の修理・消耗品交換・クリーニングなどを行っています。従来このような看板関連業務は、企業が全国の看板会社などに個別に依頼していました。ただし、これはコスト・スピードの面で問題がありました。たとえば大手飲食FCチェーンが全国200店舗の看板を一斉変更する場合、各地の看板会社に施行を個別依頼し、その施行管理まで行う必要があったんです。この業務には膨大な手間とコストがかかります。でも当社に窓口を一本化すれば、コストが削減でき、施行も数日程度で完了します。つまり、当社に依頼すれば、クライアントはコスト削減とスピード化が実現できるというわけです。

―なるほど。そのビジネスモデルが多くの企業から支持されているわけですね。

西坂:はい。でも、当社の強みはビジネスモデルだけじゃありません。最大の強みは社員の“人間力”だと自負しています。これは以前にVCのドリームインキュベータさんが分析してくれました。経営コンサルタントが当社の社員をインタビューし、過去の取引内容なども洗いざらい調べました。その結果、サイベイトの強みは、社員の“人間力”だと結論づけられたんです。たしかに、うちの社員はよくクライアントからほめられるんです。「おたくの社員はつい応援したくなるね」、「ずっと御社を使うから、担当者は絶対に代えないでよ」と。まるでクライアントに自社の社員のように可愛がっていただいています(笑)。

―なぜ御社の社員には“人間力”があるのですか?

西坂:当社の理念である「成長と貢献」が社員に浸透しているからだと思います。実際、社員同士の会話の中でも「成長と貢献」というキーワードはよく出てきますね。社員の行動指針として、理念が自然に浸透しているんです。このように理念が浸透している理由は、当社の採用方法にあります。そもそも、当社は自社の理念に共感してくれる人しか採用していません。「より大きな貢献のできる人間になりたい」。そんな強い想いを持った人だけを採用しているため、社員に理念が浸透しやすいんです。また、今の若い人は「成長と貢献」というキーワードに強い興味を示します。やはりライブドア事件やリーマンショックなどの影響があるのでしょう。今、若い人の中では「金儲け」ではなく「社会貢献」の意識が強まっていると感じています。

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