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SBIホールディングス株式会社 代表取締役 北尾 吉孝

学び、洞察し、備える

※下記は経営者通信7号(2010年7月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―今回の不況の影響で、多くの中小企業は大きな打撃を受けています。不況期において、中小企業はどのような戦略をとればいいのでしょうか。

北尾:現在のような不況下では、生き残ること自体が大変です。だから「どうやって成長するのか」ではなく、まず「どうやって生き残るか」を考えるべき。結局、生き残った会社が勝者になる可能性が高いですから。では生き残るためにどうすればいいか。それは「入るを量りて出ずるを制す」こと。これが基本です。当然ですが、収入以上の支出をすれば会社は傾きます。だから、収入を正確に計算し、支出を絞っていく。ムダをすべて省くんです。また、モンゴルの耶律楚材という宰相がこんな言葉を残しています。「一利を興すは一害を除くに如かず」(『十八史略』)。利益になりそうなことを新たに始めるよりも、今ある弊害を除く方が大切だと。みんな「利」を追い求めがちですが、まずは今あるムダを徹底的に省くべきなんです。ただし、将来の成長の芽まで摘んではいけません。その点を見極めたうえで、ギリギリまで省く。今風に言えば「集中と選択」ですね。新しい手を打つ場合は、短期間で効果が出そうなことだけに集中する。そして、収益化までに時間がかかることは止めるべきです。

―その他に経営のポイントはありますか。

北尾:変化を恐れないことです。たとえば、大企業の下請けをしていた中小企業があるとします。ある時、大企業が自社の工場を中国に移し、仕事が入らなくなった。それにも関わらず、同じ商品を作り続ける。買い手がいなくなったのに、既存商品を他社に売り込もうとする。そりゃ潰れるに決まっていますよ。そんな状況に陥ったら、思い切って変化しなければいけません。もちろん、下請けとして大企業と一緒に中国に移転してもいいでしょう。でも、ほとんどの中小企業は中国までついていけません。だから、常日頃から準備しなければいけないんです。景気の良い時にこそ、新商品の開発に取り組む。「備えあれば憂いなし」です。ところが、往々にして好景気の時は既存の主力商品に集中してしまう。いま売れている商品をもっと売ろうとする。これが失敗のもとです。不況になってから慌てても遅い。売れる新商品はすぐに生み出せませんから。

―不況への備えがなく、業績悪化に苦しんでいる中小企業はどうすればいいのでしょうか?

北尾:仲間を集めることです。いわゆる事業提携ですね。うちはこういう技術を持っている。他社は違う技術を持っている。では2社の技術を合わせて、何か新しい商品を作れないか。そんな風に考える。様々な会社と協力すれば、可能性は大きく広がります。ただし、この事業提携というのも常日頃から考えておくべきことです。本来、好不況は関係ありません。成熟した日本社会において、消費者のニーズは日々多様化しているからです。この流れは止められない。そして、自社だけで多様化したニーズに応えるのは難しい。だから、自社と他社の得意分野を組み合わせる必要性が高まっています。ライバル企業と合併して、互いの弱点を補完してもいい。また異業種の企業と組めば、新商品を生み出せるかもしれません。様々な形の合従連衡が考えられます。

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