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株式会社ウィッティー 代表取締役 井手 聡太郎

生産性を上げる取り組みをすれば職場はイキイキ働く社員であふれる

社会・経済環境の変化を背景に「働き方改革」の重要性を指摘する声が高まっている。それを意識した取り組みをする経営者も多くなっているが、「意味をはき違えている部分が多くある」と話すのは、経営コンサルティング会社、ウィッティー代表の井手氏。「単に定時退社をうながすことや、休みを多くすることが『働き方改革』ではない」と話す。社員の満足度が上がり、かつ業績も伸長する企業経営の秘訣とはなにか。同氏に話を聞いた。

※下記は経営者通信45号(2017年8月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

時代の要請にあわせて経営者の常識を変える

―「働き方改革」の機運が高まっている背景はなんでしょうか。

 長時間労働を是とした「つくれば売れる」時代が去り、時間に比例しないアイデアの優劣で勝負する時代になったからです。人口減を背景に国内市場は縮小しているのに、発展途上国が技術力をつけ海外から安くて人気のある商品が流入。顧客ニーズをいち早くくみ取り、魅力的で価値の高い商品開発が以前にもまして求められる時代になりました。しかも、急激な人手不足にくわえ、長時間労働をよしとしない風潮など、さまざまな労務上の制約のなか成果を上げなくてはならない。経営者の常識を時代の要請にあわせて変えていく取り組みが「働き方改革」であり、その指標となるのが生産性の向上です。

―生産性を上げるために必要なことはなんでしょう。

 「効率的な時間の使い方」です。最短で成果を生み出す方法とはなにか、ムダな時間をなくすにはどうすればいいのかを考える必要があります。

―どうすれば実現しますか。

 ふたつあります。ひとつ目は、毎朝「その日の行動予定と所要時間を共有する」こと。たとえば、そこまで重要ではない仕事に半日つかう予定の社員がいれば、「その時間で、ほかのこの仕事をするように」と的確な指示を出せます。「この時間はどうしても仕事に集中したい」という申請があれば、電話がこない静かな部屋の用意も可能。また、お互い空いている時間を見つけて、ちょっとした相談もできます。

 もうひとつは、「アイデアを出しあう時間をもつ」ことです。一人ひとりの社員のアタマのなかには、たいてい業務改善や業績アップにつながるアイデアがあるもの。少しのアイデアが、これまで悩み続けていた経営課題を解決することもあります。そういった意味では、アイデア出しは「効率的な時間の使い方」になります。また、全員参加をルールにすれば発言が活発になり、考える習慣も身につきます。

まずは「雰囲気づくり」他人のアイデアを否定しない

―アイデアを出しあう時間をもつのは、簡単なようで難しいと思います。

 かたくるしく考えなくていいのです。たとえば、「毎日定時退社できるとしたら、なにがしたいか」「1週間、夫婦で自由に旅行できるとしたらどこに行くか」など意見が出やすいテーマを設定し、みんなで自由に話しあうことから始めてもいい。まずは、意見がたくさん出てくる雰囲気づくりです。ここで重要なのは、他人のアイデアを否定しないこと。徐々に生産性向上など仕事にかんする議論に話を向け、それを継続すればいいのです。そうすれば、自分たちがどんなチームになりたいのか、成長した未来像が見えてきます。

―具体例を教えてください。

 離職者の多さに悩んでいた小売業の会社。社内の雰囲気がよくありませんでしたね。このような企業は、とにかく社員同士のコミュニケーション活性化が必要。店舗ごとに8名前後のチームを組み、それぞれ週1回のペースで先ほどのようなテーマで語ってもらいました。最初は「もっと休暇を取るには」から始まり、徐々に慣れて「3年後にどんな自分になりたいか」「そのためにはどんなチームにしたいか」といった議論ができるようになりました。

 雰囲気が出てきたところで、「売上が伸びたら臨時ボーナスを支給してはどうか」と人事から社長へ提案したところ、「そうしよう。みんなでがんばろう」と社長も賛同。その結果、売上は1年で2・3倍に。臨時ボーナスにくわえ利益増で昇給も実現しました。また、効率的な働き方で残業が減ったうえに、有給休暇の取得率は12・5%から44%に上昇。社員は海外旅行や高級レストランの食事を楽しんだそうです。公私にわたる充実感から会社への満足度も高まり、離職者は大幅に減りましたね。

―「働き方改革」を意識する経営者に、アドバイスをお願いします。

 働き方改革とは「○○時消灯で定時退社をうながすこと」などではありません。それはあくまでも結果です。効率的に仕事ができる工夫や付加価値を上げる工夫をして生産性を向上させ、社員の成長の集合体として会社も成長することが「働き方改革」です。「業績を犠牲にせず時間短縮」「たくさんのアイデアをもとに付加価値を上げる」。このふたつにしっかり取り組めば、職場はイキイキした社員であふれるはずです。

井手 聡太郎(いで そうたろう)プロフィール

1961年、東京都生まれ。学習院大学法学部卒業。1985年、東京電力株式会社(現:東京電力ホールディングス株式会社)入社。本社営業部、燃料部、広報部などに在籍。早期退職し、2008年に設立した株式会社ウィッティーを「ワーク・ライフ・バランス」の普及を目的とするように定款変更し、2015年4月、新たに開業。

株式会社ウィッティー

設立 2008年12月
資本金 300万円
事業内容 経営コンサルティング、講演、研修、ワークショップ
URL http://www.witty.co.jp/
お問い合わせ電話番号 03-4360-5346(受付時間 平日 10:00~18:00)
お問い合わせメールアドレス info@witty.co.jp

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