累計経営者300人に取材
経営者の経営力を上げるメディア
グローバルの経営者インタビュー
[PR]

株式会社グレイスケール 代表取締役 茂手木 雅樹

ハングリーで優秀な中国人学生を採用し企業のグローバル化を加速させる

日本企業でグローバル人材の採用が加速している。ファーストリテイリングとパナソニックは両社とも「2012年の新入社員のうち約8割を外国人にする」と発表した。この動きは大手企業だけではない。中小・ベンチャー企業でも、グローバル人材の採用に積極的に乗り出している。そしてグローバル人材市場において、高い人気を誇るのが中国人だ。中国市場の開拓を担うという意味でも、優秀な中国人の採用は熾烈を極めている。今回は中国進出支援を手がけるグレイスケールの茂手木氏に、優秀な中国人学生の採用法について聞いた。

※下記は経営者通信11号(2011年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―中国市場は人口13億人、経済規模5兆ドルと言われています。どうすればこの巨大市場を開拓することができますか?

茂手木:経営メンバーに中国人を加えること。これが、私が経営の現場で見つけた中国進出の一つの答えです。私は中国で数多くの企業へ足を運ぶ中で、「日本人だけの組織では、日本企業向けのビジネスしか生み出せない」ということを肌で感じました。中国市場を相手に仕事をするのであれば、中国人の経営メンバーが必要です。しかし、日本人だけで中国ビジネスを進めている企業が意外に多いのです。一方、他国の外資企業では、中国人を経営メンバーの中心にして拠点展開を進める企業が増えています。今後、世界のボーダレス化が進んで行く中で、私たち日本企業にも中国人の経営メンバーが必要不可欠になります。

―どうやって中国人の経営メンバーを採用すればいいでしょうか。

茂手木:中国の新卒学生を採用して、自社で育成することをお勧めします。中途採用者の場合、中国の商習慣が深く染みついており、日本のやり方が全く通用しません。中国法人は日本本社と連携をとることが多いので、日本の商習慣を理解していないと大きなマイナス効果を生みます。一方、新卒人材の場合は商習慣自体を持っていないので、日本の商習慣を覚えてもらうことが可能です。入社して数年間は日本で育て、その後に中国法人の経営メンバーとして活躍してもらうわけです。

―中国ではどういった人材が新卒で採用できるのでしょうか。

茂手木:上位大学の中国人学生のモデルをお話しすると、まず語学が堪能。中国語と英語が話せるのは当たり前。英語のレベルはTOEIC800点以上です。そのため、グローバルな視点を持っており、中国進出だけでなく、他国へ進出する際も活躍が期待できます。次に、地頭が良いだけでなく、学習意欲も非常に高い。大学時代は一日に14時間も勉強します。これは東大生の2倍に上る勉強量です。語学力、地頭の良さ、ハングリー精神、基礎学力の高さなど、総合的に考えれば、東大生や京大生より優秀だと思います。ただ、中国人学生の多くは日本企業に対して心理的な壁を感じています。ですから、日本語教育を受けており、日本人に対して理解のある人材を採用すべきです。そこで、当社では中国の日本語学会とのコネクションを活かし、日本に理解のある中国人学生の採用を支援しています。

―よく「中国人はキャリアアップを求めて頻繁に転職する」という話を聞きますが、その点はどうなのでしょうか。

茂手木:たしかに中国人はキャリアアップ志向が非常に強い。自分が成長することのできる職場を「発展空間」と呼び、より成長のできる場を求めて転職します。ただ、この志向性は欧米では当たり前の考え方です。逆に日本がグローバルな考え方を取り入れるべきでしょう。中国市場に参入するために、中国の考え方を受け入れ、人事制度のグローバル化を進めることが必要です。

―中国人学生は就職先として日本企業をどう捉えていますか。

茂手木:日本企業はキャリアアップがしづらいため、中国人学生から人気がありません。よく中国人のあいだでは、「日本企業にはガラスの天井がある」と言われています。上はよく見えるけれども、実際はガラスの天井があって上に行けないと。つまり、国籍により昇進差別があるということです。そのため中国人学生のあいだでは米国企業と中国企業が人気で、日本企業はあまり人気がありません。ただ、これは逆に言えば、中小・ベンチャー企業にとってはチャンスです。中小・ベンチャー企業には、"ガラスの天井"がない企業が多いからです。ビジネスの成長性があり、キャリアアップが可能な会社ならば、優秀な学生を採用するチャンスがあります。

―中小・ベンチャー企業の多くは、中国人学生を採用するノウハウを持っていません。どうすれば優秀な中国人学生を採用できますか。

茂手木:実は、現在は中国人学生も日本同様に就職難です。だから採用すること自体は意外に簡単なんですよ。しかし、問題なのはその人材レベルです。先ほどお話ししたように、優秀な学生ほど米国企業や中国企業への就職を希望しています。彼らを日本企業が採用するのは簡単ではありません。では、どうすれば優秀な中国人学生を採用することができるのか。最も大事なのは、学校などの教育機関と連携すること。学校などの協力があれば、私たち外国企業が中国人学生にアプローチすることはできないからです。そして、採用プロセスの中で、自社の魅力付けを行い、競合企業に採られる前に採用することが大事です。しかし、このような点がネックになり、中国人学生の採用に躊躇している企業は多い。そこで、私どもが学校機関への連携や、採用プロセスなどをサポートしているんです。

―具体的にどのようなサポートをしているのですか。

茂手木:まず大学との連携をサポートしています。中国には、約1200の大学があり、その中で「※211工程重点大学」として指定された大学が112校あります。当社では中国の日本語教育に関して指導的立場にある、日本語教学の機関や外国語教育学校などのバックアップを受けています。そして、東北3省の211工程重点大学を中心とした上位大学と関係を構築できています。つまり、日本語が堪能で優秀な学生を囲い込むことができているんです。次に学生へのアプローチから入社までの採用活動をワンストップでサポートしています。大学内での企業PRから説明会の開催、学生の書類選考、初期選考の代行、面談、内定契約などをサポートしています。

―どのような企業が御社の採用サポートを受けているのですか。

茂手木:企業規模については大手、中小を問いません。業種で言えば、IT、メーカー、販売などこちらも多種多様です。ただ、全企業に共通して言えるのが未来を見据えて"攻め"の姿勢をとっているという点ですね。海外での採用を構築するのは想像以上に工数がかかります。やはりスピード感を重視する企業ほど、自社でゼロから採用する手間を省くことを望んでいます。ちなみに、クライアントの採用成功率は非常に高い。90%以上のクライアントが内定承諾にまで至っており、非常に喜んで頂いています。

※211行程重点大学:21世紀に、100校の優秀な大学をつくるため、中国教育部が重点的に投資すると定めた大学。

―ところで、御社では中国大連の視察ツアーも開催しているそうですね。また、数ある都市の中で、なぜ大連を推奨しているのですか。

茂手木:はい。中国進出を考えている経営者には、まずリアルな市場を見て頂くのが一番いいと思います。商習慣、購買心理など、日本との違いを肌で感じられるはずです。また、私自身、中国進出の際に多くのムダ足を踏んできました。私と同じようなムダをこれから進出する企業に繰り返してほしくありません。また、それが原因で、中国進出を断念してはもったいない。だから私の経験を共有したいと思ったんです。

ちなみに、大連を推奨するのは1.親日エリア、2.豊富な日本語人材、3.中国有数の経済都市、4.地理的な利便性、5.中国を代表する日本向けオフショア拠点という5つの理由からお勧めしています。大連は中国進出の第一歩としては最適な都市だと考えています。

―実際、大連で活躍している日本企業は多いのでしょうか。

茂手木:大連に進出している日本企業は約3000社。業種を問わず、様々な日本企業が活躍しています。たとえば、大連のビル開発を手がける建設会社、大規模ソフトウェアパークにオフィスを構えるIT企業、中国人スタッフを揃えて海外案件を手がけている人材コンサルティング会社、一等地の大型モールに出店するアパレルショップ、複数店舗を出店する外食企業などがあります。

―多くの日本企業が進出しているんですね。

茂手木:中国では、日本以上に人と人のつながりが大事になります。当社の開催するツアーでは、大連で成功している日本人経営者の生の声を聞くことができます。ぜひ大連で業種や国境を越えたネットワークを構築してもらいたいですね。

―最後に、中国進出を目指す経営者にメッセージをお願いします。

茂手木:「まず自分の目で中国を見てください」と伝えたいですね。昨今ではインターネットさえあれば、ありとあらゆる情報を入手することできます。しかし、インターネットで得られる情報は限られています。自分が体感して得た一次情報に勝る情報はありません。だから、ぜひ当社の視察ツアーに参加して頂きたい。そして中国のマーケットを肌で感じ、チャンスをつかんでもらいたいと思います。

茂手木 雅樹(もてぎ まさき)プロフィール

1978年、埼玉県生まれ。大学卒業後、2002年に大手通信機器商社に入社し、トップ営業マンとして活躍。2004年に株式会社シーエスソリューションを設立し、代表取締役に就任。2006年に株式会社グレイスケールを設立し、代表取締役に就任。2010年に中国大連市に古籟依(大連)信息科技有限公司を設立。

株式会社グレイスケール

設立2006年1月
資本金1,000万円
売上高9億円(2010年9月期実績)、12億円(2011年9月期見込み)
従業員数145名(契約社員含む。2011年1月現在)
事業内容ITサービス事業、海外進出支援事業
URLhttp://www.grayscale.jp/
お問い合わせ電話番号03-5949-5667(受付時間 平日10時~18時)
お問い合わせメールアドレスinfo@grayscale.jp

※このサイトは取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

月間人気記事ランキング集計期間:10/20~11/18

  • 海外で活躍する経営者のインタビューサイト Japan Business Headline
  • 海外で活躍する日本企業を増やす総合情報サイト ヤッパン号
  • ベンチャー支援のプロフェッショナル
  • 注目の西日本ベンチャー100
  • INOUZTimes
  • THAI GOOD COMPANY 100

経営者通信メールマガジン

経営者通信注目の企業や、ビジネスニュースなど経営者のための情報をお知らせします。

ご登録はこちら

経営者通信

経営者通信
経営者に贈る、経営者の"経営力"を上げる情報誌

全国の経営者向けに発刊している情報誌です。

経営者通信への掲載・取材希望の方

経営者に直接アプローチできる雑誌、経営者通信に貴社の取材記事を掲載してみませんか?

pagetop