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株式会社フリーセル 代表取締役社長 木村 裕紀

「共存共栄」の精神で世の中に新たな価値と笑顔を創出する

フリーセルは、中小・ベンチャー企業に特化したWebコンサルティング会社だ。2009年3月期の業績は売上高26億円、経常利益3億円。不況をものともせず、5期連続で増収増益を果たしている。競合他社が軒並み業績を落とす中、なぜフリーセルの業績は伸びているのか。その理由は、理念やビジョンの浸透をベースにした人財育成ありきの会社づくりにある。今回は会長の武吉氏と社長の木村氏に、フリーセル流の会社づくりについて聞いた。

※下記は経営者通信3号(2009年9月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―まず御社の事業内容を教えてください。

武吉:主力事業は、中小・ベンチャー企業に特化したWebコンサルティングです。Webサイト制作やSEO、リスティング広告、顧問契約による定期訪問等を通じて、お客様の収益向上を実現しています。お客様は業種業界を問わず、約3,000社あり、毎月約100社ずつ増えています。その他には、ポータルサイト事業を展開しています。歯科特化型のポータルサイト「歯科タウン」を運営し、歯科医院様と患者様をマッチングしています。現在は全国1,300医院の情報を掲載しており、業界トップクラスの集客力を誇っています。

―現在、Webマーケティング会社の競争が激化しています。そんな中、御社は2009年3月期に売上高26億円、経常利益3億円と増収増益を達成しました。御社が成長を続けている理由は何ですか。

武吉:競争激化とおっしゃいましたが、実はあまり他社さんと競争している意識はありません。たしかに、Webサイト制作やSEOのサービスを提供する会社は多数あります。ただ、多くの会社は“Webサイトを納品して終わり、順位を向上させて終わり”というケースが多い。一方、当社はWebサイト制作やSEOなどのサービスは、あくまで「お客様の収益を上げる」という目的を達成するための手段と捉えています。当社は結果を生み出すことを愚直に追求してきました。その姿勢、サービス内容がお客様に支持されているのではないでしょうか。

木村:当社は安価なエントリーサービスをご提供して、収益を向上させる企業努力を継続してきました。組織でサポートできる体制を作ることにこだわってきたんです。

 まず月額5万円程度の予算から始めて頂き、投資を上回る成果を出せるためにクライアントと二人三脚で歩んでいきます。すると、成果が出てきたクライアントからは「もっとコンサルティングをお願いしたい」とより大きなご要望を頂ける。そんな風にお客様の信頼を少しずつ積み重ねながら、どんどんお客様のビジネスを理解して、より入り込んだ深い提案をしています。

武吉:これがまさに当社の企業理念である「共存共栄」の考え方です。やはりお客様の繁栄なくして、当社の繁栄はありえません。ただ、当社は若い会社なので、未熟な点もまだまだあります。その点を認識し、お客様から謙虚に学びながら真摯に努力を積み重ねています。

―御社のWebコンサルティングが高い成果を出せる理由は何ですか。

木村:それは「人財力」と「仕組み力」にあると思います。まず「人財力」についてご説明します。よく企業の人材は「人財」「人材」「人罪」の3つに分けられると言いますよね。手前味噌になりますが、当社のリーダークラスのスタッフはみんな「人財」。仕事のスキルが高いのはもちろん、高い成長意欲と創造意欲を持った者ばかりです。Webコンサルティングのように付加価値を創り出す仕事は、人が違えば成果も全く違ってきます。当社のビジネスの場合、人財力と組織力がそのまま他社への競争優位に繋がります。では、なぜ彼らのような「人財」を育成できるのか?それは、すでにフリーセルに多くのリーダー人財が集まっているからです。リーダーは自らゴールを作り出し、メンバーを巻き込み、ビジョンを達成する。そして自らの職能だけでなく、人間力をフリーセルという舞台で高めています。

 今期も「百花繚乱」という経営テーマのもと、全スタッフが自分自身の可能性、能力、考え方、個性などを花に見立てて最大化することを目指しています。暗いニュースが多い昨今ですが、当社には未来への希望が溢れ、同志と切磋琢磨してお客様や市場に価値を創り出すことに真剣なスタッフが多数います。それが当社の一番の価値だと考えています。

フリーセルの「仕組み力」とは

―御社の「仕組み力」についても教えてください。

武吉:コンサルティングのノウハウをできるだけ見える化し、人財が育ちやすい環境を整えています。たとえば、「コンサルティングの成功・失敗事例」、「専門分野別のコンサルティングメソッド」、「コンサルティング提案プロセス23項目」などの過去に生み出したナレッジを全スタッフでシェアしています。そうすることで優秀な人材がより速く成長して「人財」となり、Webコンサルタントとして高い成果を生み出しています。

―人材採用・育成には、どのように取り組んでいますか。

木村:まず人財採用では、理念・ビジョン共感型の採用を徹底しています。必ず経営陣が最終面談を行い、しっかりと人物を見極めます。いくら能力の高い人でも、理念を共有できない人は絶対に採用しません。

 また、人財育成に関しては、2009年4月から「フリーセル大学」を開講しました。社内から8名の講師を集め、月に1回、基礎的なビジネス講座を開いています。ここでは基本的なコミュニケーションスキルである「読む」「書く」「聞く」「話す」をはじめ、ロジカル・シンキングなど問題解決の手法を学んでいます。今後は専門領域の講師を招いて、研修なども行う予定です。

武吉:人財育成に関しても、理念を共有することが非常に大事だと考えています。当社では理念やビジョンを共有するため、四半期ごとに社員総会を開催しています。そこで全スタッフが集まり、自社の方向性を確認します。そこには、皆で刺激して成長を楽しみ称えあう文化があります。

 その他にもWeb社内報などで、理念や行動指針を体現するスタッフを表彰したり、幹部合宿をして戦略や課題解決へ向けた情報共有をしています。売上を上げた人だけでなく、社内のメンバーに貢献した人、新しいチャレンジをした人も表彰します。やはり理念を言葉だけで伝えるのは難しい。むしろ具体的な人物を表彰した方が、スタッフも理念を理解しやすいようですね。

―御社は営業に強い会社というイメージがあります。実際、御社の組織はどういう体制になっているのですか。

木村:当社には大きく分けて、2つの部署があります。営業とマーケティングを行う事業本部と、Webサイト制作やWebマーケティングのサポートを行うCS(カスタマー・サティスファクション)本部です。事業本部とCS本部のスタッフ数はほぼ同じ。つまり、当社は営業後のサポートに非常に力を入れているんです。また、CS本部では業務分野別にチームを分けて、各業務分野のスペシャリストが責任を持って業務を遂行しています。たとえば、Webディレクター、Webライター、デザイナー、プログラマー、品質管理スタッフ(QC)、SEOアナリスト、コンタクトセンターなどですね。このように分野ごとにチームを専門分化させることで、専門分野のナレッジをスピーディーに蓄積できるようになっています。

―2009年4月、御社は経営体制を変更しました。社長の武吉さんが会長に、常務の木村さんが社長に就任。業績が好調の時に、なぜ体制を変更したのですか。

武吉:経営陣の役割分担を明確にするためです。もともと私は新規事業を立ち上げるのが得意。一方、木村は組織を構築し、事業を拡大させるのが得意です。当社の既存事業はすでに成長軌道に乗っています。ならば、木村に既存事業を完全に任せた方がいいと思ったんです。

 私は「スーパー放任主義者」なので(笑)、今はもう木村に既存事業をすべて任せ切っています。中途半端に任せて、船頭が2人になるのが一番良くないですからね。そして、いま私は新規事業を立ち上げています。すでに新会社を登記し、モバイルに特化した事業をスタートさせました。

木村:当社には将来経営者になりたいと考えているスタッフが多い。でも当社には、まだ彼らが経営にチャレンジできる環境がない。そこで、武吉に先陣を切ってもらい、新会社立ち上げの成功事例をつくってもらおうと思っているんです。

武吉:この新会社立ち上げをきっかけに、フリーセルに新しい企業文化を創りたいと思います。目指すは起業家輩出企業ですね。

フリーセルのスタッフのチームワークが良い理由とは

―御社は経営陣を始め、スタッフのチームワークが良いと評判です。その理由は何でしょうか。

武吉:これも共存共栄の理念にあると思います。共存共栄には、当社とお客様はもちろん、社内のスタッフ同士が共存共栄するという意味もあります。そのため、当社ではスタッフ一人ひとりが笑顔を意識しています。また、スタッフの年齢層が近いからといって慣れ合うこともないし、職位が上の者が傲慢になることもありません。上司と部下がそれぞれ「部下育成」や「自己成長」といった使命感に燃え、お互いに尊重し合っています。それを幹部自らが実践できていることが、チームワークの良さにつながっているんだと思います。

木村:当社のリーダー人財は、それぞれ課題はあるものの、リーダーに求められる基本的な役割は果たせています。その役割とは「ビジョンを掲げて、スタッフを巻き込み、浸透させてゆく」というもの。私たち経営陣も日々、この役割を強く意識しながら、経営にあたっています。

―今後のビジョンを教えてください。

木村:当社は日本初の中小・ベンチャー企業に特化したWebコンサルティング会社です。このマーケットで圧倒的なNo.1になりたいと思っています。やはり事業は選択と集中が大事。ですから、大企業向けのマーケットには進出するつもりはありません。今後もとことん中小・ベンチャー企業のマーケットにこだわって価値を創り出していきます。

武吉:いま本業が好調で、優秀な人財も育ってきています。先ほども申し上げましたが、将来は彼らに新会社の設立に挑戦してもらいたい。それに備えて、今のうちから「新しいことに挑戦する」という企業文化を醸成していきます。今後も皆が笑顔で楽しく仕事ができる環境のもと、共存共栄の理念を大事にして、成長を続けていきたいと思います。

木村 裕紀(きむら ゆうき)プロフィール

1977年、神奈川県生まれ。1999年にIT系ベンチャー企業に入社。2005年に株式会社フリーセルに入社。2007年に常務取締役、2009年4月に代表取締役社長に就任。

株式会社フリーセル

設立 2001年8月
資本金 9,950万円
売上高 26億3000万円(2009年3月期)
従業員数 208名(2009年8月1日現在)
事業内容 Webコンサルティング事業、ポータルサイト事業
URL http://www.freesale.co.jp/
お問い合わせ電話番号 03-5457-1311

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