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株式会社エイ・エヌ・エス 代表取締役 赤澤 博史

「初期コストゼロ」で基幹システムを構築する方法

今回は、業界の常識を覆すITサービスを紹介したい。フルオーダーメイドで基幹システム(※)を構築・運用できる「IT-Agent」だ。このサービスの注目ポイントは「初期コストゼロ」という点。従来は数百万円~数億円かかっていた初期コストをなんとゼロにしたのだ。なぜこんなサービスが実現できたのか。「IT-Agent」を運営するエイ・エヌ・エス代表の赤澤氏に話を聞いた。

※基幹システム:生産・販売・会計・人事など、企業の基幹業務をサポートするITシステムのこと。

※下記は経営者通信9号(2010年11月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―いま「IT-Agent」の導入企業数が増え続けているそうですね。なぜ不況下でも、導入企業数が増えているのですか。

赤澤:基幹システムの構築を通じて、クライアントの利益を向上させているからです。どんな経営者も、自社の利益を上げるアイデアを持っています。たとえば「業務を仕組み化して、人件費を削減したい」、「経営情報をリアルタイムで把握して、経営のスピード化を図りたい」、「ITシステムを使って新サービスを立ち上げ、売上を伸ばしたい」など。当社では経営者とのディスカッションを通じて、クライアントの利益を上げるアイデアを引き出しています。そして、そのアイデアを実現する基幹システムを構築しているんです。

―しかし、一般的に基幹システムを構築するには、多額の初期コストが必要です。この不況下、企業が多額の初期コストを捻出するのは難しくありませんか。

赤澤:たしかに、フルオーダーメイドで基幹システムを構築する場合、最低でも500万円以上かかります。大規模なシステムになれば、数億円かかることもザラです。そのため初期コストがネックになり、基幹システムの構築を断念する企業も多かったんです。

 そこで、当社では基幹システム構築の初期コストを「ゼロ」にしました。クライアントが負担するのは、固定の月額コスト(10万円~)のみです。つまり、通常なら数百万円以上かかる初期コストを当社が負担しているんです。おかげさまで、多くの企業から好評を得て、不況下でも導入企業が増え続けているというわけです。

―「初期コストゼロ」のビジネスモデルは、御社にとって財務面の負担が大きいと思います。どうやって、このビジネスモデルを実現したのですか。

赤澤:当社がこのビジネスモデルをスタートさせたのは、今から21年前の1989年。立ち上げ当初は多額の設備投資が必要だったため、自己資金だけでは賄いきれませんでした。そこで、最初はクライアントに信頼してもらい、多額の前受け金をお預かりしました。金融機関からの借入を最小限に抑えつつ、最大限の開発効率を実現しようとしたんです。

 その後、クライアントの声を聞きながら、地道にシステム構築や保守運用のサービスを改善していきました。このビジネスモデルは、多くのクライアントに支えられて成り立っています。そのため、とにかくクライアントのメリットを第一に考え、サービスを提供し続けていきました。そして徐々に事業が軌道に乗り、財務基盤も安定していったんです。おかげさまで、現在では多くのクライアントに支えられ、2010年に「IT-Agent」としてサービスをリニューアルしました。

基幹システム構築サービス5つのすごい理由

―「システムが自社の業務に合わず、全く使い物にならなかった」という話もよく聞きます。「IT-Agent」の場合、そういう心配はないのですか。

赤澤:心配ありません。当社は月額サービスを提供している以上、クライアントとの長期的なお付き合いを前提にしています。クライアントが現場でシステムを使うことを想定し、「本当に使えるシステム」を構築しているんです。そしてシステム運用後も、月額コストのみで様々なサポートをしています。たとえばサーバーの保守・運用、データのバックアップ、故障の定期診断など。また、どんな基幹システムも運用を始めると、必ず現場業務とズレが生じます。当社はそのズレを埋めるために、クライアントの基幹システムを継続的に改善しています。

―「システムを納品して終わり」ではないんですね。

赤澤:ええ。ところが、従来のシステム構築サービスは、「システムの納品」がゴールになっているケースが多い。その結果、使えないシステムが量産されています。たとえば、日本では「ITシステム(パッケージソフト、フルオーダーメイドのシステム)の7割近くの機能が使われていない」と言われています。せっかく多額の投資をしたにもかかわらず、数年経過するとシステムの7割近い機能が使われていないんですよ?本当に信じられない話です。たとえば、パッケージソフトの場合、どんな企業にも当てはまる標準的な機能しか備えていません。パッケージソフトとは、あくまでも企業ニーズを❝最大公約数的❞に取り込んだシステムだからです。しかし、実はどんな企業にも自社独自の業務が数多く存在します。だから、パッケージソフトを導入しても、細かい部分で自社の業務に合わないケースが多いんです。

―フルオーダーメイドでシステムを構築すれば、自社の業務に合うシステムがつくれますか。

赤澤:いえ、必ずしもそういうわけではありません。フルオーダーメイドでつくったにも関わらず、自社に合わないケースは意外と多いんです。その原因はいくつかありますが、その最大の原因は「ソフトハウスのビジネスモデル」にあると私は考えています。

 通常のソフトハウスは、システム納品後に費用を一括請求します。そして納品後にシステムをつくり直す際は追加費用を請求します。このビジネスモデルがソフトハウスの"甘え"を生んでいる。「クライアントの言う通りにシステムを構築し、納品したら自分たちの仕事は終わり」。こういう発想に陥り、システム納品後の運用に責任を負わないんです。しかし、他業界ではこんなことは許されませんよね。使えないサービスを提供して、お金を頂くなんてありえない。ところが、この業界では、そんなことが当たり前になっている。当社は「IT-Agent」を通じて、この問題を解決したいんです。

―最後に、今後の御社のビジョンを聞かせてください。

赤澤:今後、当社は多くの企業に「稼ぐシステム」を提供していきたい。「稼ぐシステム」とは、企業の利益をアップさせるシステムのこと。不況の今、企業は「コスト削減」と「売上アップ」を同時に実現するシステムを求めています。当社はクライアントの「こんなことができたらいいな」というアイデアをシステムで実現していきたい。そして、クライアントの利益向上を全力でサポートしていきたいと思います。

基幹システム構築例

フェリックは2003年に設立された総合衣料品メーカーだ。Tシャツやジャンパーなどの衣料品を海外で生産し、全国のアパレルメーカーやユニフォーム小売店・プリント屋などに販売している。この不況下でも、同社は着実に成長を続けており、2009年度は5期連続の増収を達成した。そして、その成長を陰で支えていたのが、エイ・エヌ・エスの構築した基幹システムだという。今回は代表の垰氏に話を聞いた。

―御社は2007年に基幹システムを導入したそうですね。なぜ基幹システムを導入したのですか。

垰:業務効率化を図るためです。衣料品の生産・在庫・販売の管理は非常に煩雑です。たとえば、当社の倉庫では毎月70万点の出入庫があります。商品の種類も、納品数もクライアントによってバラバラ。これらをシステムを使わずに管理するのは、ほぼ不可能に近かったんです。

―数多くのソフトハウスがある中で、なぜエイ・エヌ・エスに依頼したのですか。

垰:当社の業務に合った基幹システムを構築してくれると思ったからです。システム導入の最大のリスクは、せっかく作ったシステムが使えないこと。実はエイ・エヌ・エスさんに依頼する前に、他のソフトハウスに基幹システムを構築してもらったことがありました。しかし、これがわずか3年でキャパオーバーとなりました。3年間で結局500万円以上も投資をしたシステムが、ほとんどそれ以降は使えなくなったんです。

 その点、エイ・エヌ・エスさんはアパレルメーカーをはじめ、300社以上の基幹システムを構築した実績があった。また、打ち合わせを重ねる中で、当社独自の業務を深く理解してくれた。「この会社なら任せられる」と思ったんです。

―実際、エイ・エヌ・エスに依頼して、自社に合ったシステムは構築できましたか。

垰:ええ。当社独自の業務も踏まえて、最適な基幹システムを構築してくれました。特に煩雑な受注と納品の管理業務をミスなく、スピーディーに行えるようになりました。現在、当社のビジネスに欠かすことのできないシステムになっていますね。またシステム導入後、当社のIT業務はすべてエイ・エヌ・エスさんにお任せしています。たとえば、ネットワークやサーバー保守運用、ホームページの作成などを依頼しています。当社にIT担当者がいないため、新しいパソコン、ウイルスソフトの購入なども相談させてもらっています。料金内で様々なサポートをしてくれるため、コストパフォーマンスは非常に高いと思います。

赤澤 博史(あかざわ ひろふみ)プロフィール

1978年、東京都生まれ。大学卒業後、株式会社エイ・エヌ・エスに入社し、エンジニアとして多数の新規プロジェクトに参画。その後、プロジェクトマネージャーを経て、2007年4月に代表取締役に就任。2010年にシステムアウトソーシング事業を新たにサービス化した「IT-Agent」をリリースし、業界の注目を集めている。

株式会社エイ・エヌ・エス

設立 1989年12月1日
資本金 3,000万円
売上高 5億1,300万円(2009年7月期)
従業員数 36名
事業内容 システムアウトソーシング事業、システムインテグレーション事業、ASPサービス事業、SaaS事業、ICTコンサルティング事業、IT技術者派遣事業、IT機器販売事業、ネットワーク回線関連事業、ソフトウエア販売事業
URL http://www.ans-net.co.jp/
お問い合わせ電話番号 0120-553-200

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